>>625
> そんな原子サイズの話で核融合が起きるならD2分子(重水素による水素分子)の時点で核融合してるってのw
> 核融合するなら原子核サイズのスケールで話さなきゃ

常温核融合派の言い分はパラジウムなどの金属格子中に取り込まれた重水素分子は金属の伝導電子と相互作用し
それら伝導電子との相互作用によって重水素分子を構成する2つの重水素原子核の電気的反発が緩和され得る
この時、それら金属の伝導電子の実効(あるいは見掛けの)質量は本来の電子よりもずっと重いので、本来の水素原子や分子の電子軌道よりも
ずっと原子核に近いところに電子が入り得てその結果として2つの重水素原子核の距離は本来の分子での距離よりもずっと接近し得て
ミューオン核融合と同様の原理によって核融合が起こるのだ、ということだ

ミューオンというのは質量が200倍重いという以外は電子と同じ性質を持つレプトン(軽粒子)で、実際、重水素分子の電子をミューオンに置き換えると
重水素原子核同士の距離が200分の1の距離まで接近し非常に高い確率で核融合反応が実際に起こる

仮にだが、ミューオンの寿命が数千倍長ければ(1個のミューオンで触媒できる核融合反応の回数がずっと多くなれば)ミューオン核融合は実用化できた可能性がある

というわけで「電子の実効質量を大きくすることで本当に重水素原子核間の距離を大きく縮められる」という仮説が真ならば重水素分子から核融合反応が起こり得るのですよ
もっとも私個人はその仮説を信じてませんが、その仮説が本当に正しいならば理屈としては一応は成り立つ