白亜紀前期地層から歯2点 よろい竜で国内最古
 福井県勝山市の県立恐竜博物館は15日、同市内にある白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層「手取層群北谷層」から、
草食恐竜「よろい竜」の歯の化石2点が見つかったと発表した。国内のよろい竜の体の化石としては最古。
うち1点は根元部分まで残っており、同館は「今後、あごなど他の部分の化石も見つかる可能性がある」と期待している。

歯化石は長さ24ミリ、幅5.5ミリ、厚さ3.5ミリのものと、長さ10ミリ、幅6ミリ、厚さ3ミリのもの。
先端部分がよろい竜特有のノコギリ状になっている。歯の根元に帯状の突起「歯帯(したい)」があり、
よろい竜のうちノドサウルス科とみられる。

 よろい竜は約1億6000万〜約6600万年前に北半球に広く分布。
体長6メートルほどで、骨質のこぶ「装甲板」で覆われていた。

 国内では▽北海道夕張市▽兵庫県丹波市▽長崎市−−など計6カ所で歯や足跡などの化石が見つかっている。

 同じ地層からはフクイサウルスなど6種類の恐竜化石が見つかっている。
同館の東洋一(あずま・よういち)特別館長(68)は「ノドサウルス科の地理的分布や進化を理解する貴重な証拠になる」と語った。

画像:ノドサウルス科の代表種・エドモントニアの復元模型
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画像:見つかったよろい竜の歯の化石=福井県立恐竜博物館提供
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毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20171116/k00/00e/040/001000c