東京電力は12日、福島第一原発3号機の原子炉建屋最上階に、使用済み燃料プールにある燃料の取り出し装置を設置した。
3号機のプールには566体の燃料が残っており、再び大きな災害が発生した場合にはリスクになる。
東電は2018年秋ごろの取り出し開始を目指している。

 この日朝、長さ17メートル、重さ72トンの燃料取り出し装置が大型クレーンで地上からつり上げられ、
高さ約30メートルの建屋最上階に下ろされた。作業は当初、11日に行われる予定だったが強風のため延期されていた。
20日には燃料を収納する容器を出し入れするクレーンを設置する予定だ。

 現在、建屋上部では、燃料取り出し時に放射性物質が飛散するのを防ぐために半円筒状のカバーの設置が進んでいる。
カバーが完成すれば、燃料取り出し装置などはすっぽりと覆われ、取り出し作業は作業員の被曝を抑えるために遠隔操作で行われるという。

画像:福島第一原発3号機で、クレーンにつり下げられて原子炉建屋最上階に運ばれる燃料取り出し装置
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20171112000901_commL.jpg
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20171112000902_commL.jpg

朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/SDI201711127121.html