2017.9.5 18:14
東京大分子細胞生物学研究所の渡辺嘉典教授
http://www.sankei.com/affairs/news/170905/afr1709050025-n1.html?view=pc

 5本の論文で画像の加工などの不正が認定された東京大・分子細胞生物学研究所の渡辺嘉典教授は5日、米科学誌サイエンスに掲載された論文1本を撤回、1本を訂正することで同誌と合意したと明らかにした。

 残る3本のうち1本は訂正することで別の学術誌と合意。英科学誌ネイチャー掲載の2本は対応を協議している。

 撤回したのは細胞分裂の仕組みに関する論文で、多数の画像に不正があった。渡辺氏は「大変申し訳なく思っている。実験をやり直し、結論が正しいことを示したい」と話している。

 この問題では不正を指摘する告発を受けて東大が調査し、今年8月に5本の論文でデータの捏造や改ざんがあったと結論付けた。東大は教授就任後に発表した論文の調査結果を受けて渡辺氏の処分を検討する。

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