まあアレだ。
相対性理論ってのは
地球上での実験結果をもとに提唱された法則:
運動法則、万有引力の法則、クーロンの法則、ファラデーの法則……
が互いに矛盾を来さぬように作られた理論だ。
ということは、
それらの法則が宇宙のどこでも成立する
ことが前提だ(帰納法だ)。

物理学は帰納法の体系であって、
「地球上で実験してみたらばこうだった」⇒「宇宙のどこでもそうであるに違いない」
式の推論がほとんどだ。帰納的でない結論は
てこの原理やアルキメデスの原理などほんの少々だ。

地球上の何千億倍もの重力のもとでも物理法則が同一であるとは限らない。
確かめなければ絶対正しいと言えない。
だが誰も確かめたことがない。
もしそれが確かめられて、物理法則が同一でないことが判明したら、
相対性理論は破れて、ブラックホールは存在しないかもしれない。
(代わりに "にたもの" が存在するだろうけど)

はるか宇宙のかなたにブラックホール "らしきもの" が発見されたことは
相対性理論の正しさの証明にならない。
何しろ物理法則が同一である保証がないのだから、
間接的な観測結果は信用ならぬのだ。
だからその "らしきもの" に近寄っていって、
事象の地平線があることを確認しなければならない。

でも何万光年のかなたであり、重力が地球上の何千億倍……(-_-)