2017年08月10日 14時45分
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オーストラリアの海にすむ「ピーナッツ・ワーム」と呼ばれるホシムシ(当サイトで人気の防犯ニュースとは無関係です)(撮影:Rob Zugaro/Museums Victoria)


 ダイオウイカのような巨大な生物や発光する生物などが生息する深海は、地球上に残された人類最後のフロンティア。なかでも南極に近いオーストラリア周辺の海では、新種の生物が多数発見されている。同国最南端メルボルンの博物館から、男性のアレにしか見えない生物の写真が届いた!

 自然豊かなオーストラリアの野生生物や植物の標本を多数所蔵するヴィクトリア博物館から届いたのは、ホシムシと呼ばれる蠕虫状の無脊椎動物。

 ソーセージのようなずんぐりした体型で、先端の口の周りには多数の触手があり、この触手を放射状に伸ばすようすから、和名は星口動物と呼ばれる。星なんてつくとロマンチックな姿を想像する人もいるだろうが、悲しいことに、どう見たって男性器にしか見えないのである。

 英語圏では、この生物を「Peanut worm(ピーナッツ・ワーム)」と呼ぶ人もいるそうだが、正直言って落花生にたとえるのは無理があるだろう。

 ふだんは深海に生息し、砂の中や石の下、海藻の根元に潜んでいるため、あまり目にする機会は少ないが、ヴィクトリア博物館によると、世界には150〜200種類ほどの仲間がいて、そのうち50種類はオーストラリア周辺の浅い海で目撃されるそうだ。

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オーストラリアの近海には、50種類のホシムシがいる(撮影:Michael Marmach/Museums Victoria)
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海底の砂の中から顔を出すホシムシ(撮影: Joan Hales/Field Naturalists Club of Victoria)

http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/1/21448.html