ゲンゴロウの新種発見…西表島で国内24年ぶり
2017年08月06日 11時39分

石川県ふれあい昆虫館(石川県白山市八幡町)は、渡部晃平学芸員(30)が、沖縄・西表島で、国内では24年ぶりに新種のゲンゴロウを発見したと発表した。
 
渡部さんは「チュウガタマルケシゲンゴロウ」(和名)と命名し、同館で生体展示している。新種発見の論文は、日本甲虫学会の国際誌(6月25日発行)に掲載された。
 
渡部さんは昨年10月下旬、西表島で、希少なアマミマルケシゲンゴロウを探していて見たことのない6匹を採取。白山市の自宅に戻り、顕微鏡で観察し、6匹とも、国内で見つかっているマルケシゲンゴロウと特徴が異なると気づいた。世界的なゲンゴロウ研究家オロフ・ビストラームさん(フィンランド)に標本を送り、同12月15日に新種と判明した。
 
新種の大きさは2・6〜2・8ミリ。雄の触角や交尾器の形態など5か所に固有の特徴がある。世界共通の学名は、「遠隔地で見つかったマルケシゲンゴロウ」という意味の「ヒドゥロワトゥス・レモトゥス ビストラーム&ワタナベ」。渡部さんと、論文を共同執筆したビストラームさんの名が後ろに付けられた。
 
渡部さんは「新種発見は夢だったが、大好きなゲンゴロウでできるとは思わなかった。わからないことが多い昆虫だが、繁殖にも挑戦したい」と話している。同館1階標本コーナーで、標本とパネルで新種について説明している。
2017年08月06日 11時39分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

▽引用元:YOMIURI ONLINE 2017年08月06日 11時39分 Copyright c The Yomiuri Shimbun
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170806-OYT1T50002.html
新種を発見した渡部学芸員(石川県ふれあい昆虫館で)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20170806/20170806-OYT1I50000-L.jpg

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