【レポート】
米空軍の無人スペース・シャトル「X-37B」、2年ぶりに宇宙から帰還
1 多くが謎に包まれた、通算4回目の宇宙飛行ミッション
鳥嶋真也
[2017/05/13]

米空軍の小型無人スペースプレーン「X-37B」が5月7日、4回目のミッション(OTV-4)を終えて、地球に帰還した。X-37Bは2015年5月に打ち上げられ、宇宙飛行の帰還は約2年にもわたった。
この間、X-37Bが宇宙でいったいなにをしていたのか、そもそもなんの目的で運用し続けているのかは謎に包まれているが、一方で米空軍は今回、ごく一部ではあるものの、初めてその内容を明らかにした。


(画像)
地球に帰還したX-37B OTV-4 (C) U.S. Air Force
(画像)
帰還後のX-37B OTV-4に近づく作業員たち (C) U.S. Air Force


X-37B OTV-4は2015年5月21日(日本時間、以下同)、「アトラスV」ロケットに搭載され、フロリダ州にあるケイプ・カナベラル空軍ステーションから打ち上げられた。
そして約2年にわたって宇宙を飛行したのち、5月7日の21時ごろ、ケネディ宇宙センターのシャトル着陸施設(滑走路)に着陸した。

2年もの間、X-37Bが宇宙でなにをしていたのか、その多くは明らかにされていない。着陸後、
米空軍は「我が国が宇宙において進歩を続けるために必要な、柔軟性と不屈さを実証した」という、中身のほとんどない声明を発表している。

X-37Bの開発の経緯、過去のミッションについては、拙稿「謎に包まれた米空軍の宇宙往還機X-37B - その虚構と真実」を参照していただければと思う。

今回は、この記事以降新たにわかったことや、OTV-4ミッションの顛末について解説したい。

http://news.mynavi.jp/articles/2017/05/13/x37b/
続きはソース参照