http://www.jiji.com/jc/article?k=2017050800744&;g=int

 くじら座の方向に約40億光年離れた銀河団「エイベル370」が欧米のハッブル宇宙望遠鏡で詳細に観測され、鮮明な画像が8日までに公開された。エイベル370は数百個の銀河で構成される。宇宙の進化過程を解明する上で重要なデータになるという。
 公開された画像は可視光と赤外線で観測された。中央から左下付近に光って見える短い曲線は、エイベル370の背後に位置する銀河。エイベル370の強い重力がレンズの役割を果たし、遠くの渦巻き銀河が曲線状にゆがんで見えている。この重力レンズ効果を利用し、遠く古い銀河の様子を探ることができる。(2017/05/08-14:44)


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くじら座の方向にある銀河団「エイベル370」。ハッブル宇宙望遠鏡で詳細に観測された。宇宙の進化解明に役立つという(NASA、ESAなど提供)