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1万3000年前の氷河期時代の人類の虫歯の化石(撮影:Gregorio Oxilia)

イタリア北西部トスカーナ州で、氷河期の人類の虫歯の化石が見つかった。
2本の歯は、中心部分に穴が空いて石油の塊と毛髪が詰められており、考古学者はこれまでに見つかったうち最古の治療された虫歯の化石だと見ている。

米国の人類学誌『American Journal of Physical Anthropology』に掲載された伊ボローニャ大学の研究論文によると、考古学者ステファノ・ベナッツィ研究員らのチームは、トスカーナ州ルッカ近郊の氷河期時代の遺跡がある地域で、人間の前歯2本の化石を発見。
分析の結果、この歯は、最後の氷河期があった1万3000年前に生きていた同一人物のものだとわかった。

顕微鏡で細部を観察したところ、神経が入る中心部分が大きく掘られ、側面には水平位置を刻む印が刻まれていた。
穴の中は、泥岩から染み出した「ビチューメン」と呼ばれる石油カスと、植物の繊維と毛髪を混ぜ合わせたもので埋められていたことから、研究チームはこれまでに見つかった歯の化石のうち、最も古い虫歯の治療例だと見ている。

これまでに報告されている虫歯の化石では、氷河期より数千年ほど現代に近い先史時代のものが一番古かったが、この化石には、ビチューメンではなく、蜜蝋が詰められていた。

ベナッツィ研究員は「氷河期が終わって人類が大陸間を移動するようになると、それに伴って食文化が発達し、虫歯になる人も増え、歯科技術も発達したのではないか」と指摘し、ビチューメンや蜜蝋は虫歯の消毒薬として用いられたものと推測している。

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歯の内側の神経が入る部分は穴が開かれ、「ビチューメン」という石油カスと毛髪と植物繊維が埋まっていた(Stefano Benazzi/The University of Bologna)

ソース元:ハザードラボ
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/9/19735.html

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