他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 13
_,,..,,,,_ __,,..,,,,_ Zzz ./ -ωヽ /ω・ ヽ あ、ごめんねてた l l l l `'ー---‐´ `'ー---‐´ _,,..,,,,_ __,,..,,,,_ え? ./ ・ωヽ /ω・ ヽ ん? l l l l `'ー---‐´ `'ー---‐´ _,,..,,,,_ __,,..,,,,_ Zzz ./ -ωヽ /ω- ヽ zzZ l l l l `'ー---‐´ `'ー---‐´ 友情とは二つの肉体に宿れる一つの魂である byアリストテレス 引用元不明 228 名前:旦~c(・ω・c)))))Booon!! ◆GU33aNQoBo [Hage] 投稿日:2006/05/17(水) 18:18:51 0 | \ __ / _ (m) _ピコーン |ミ| / `´ \ ∧ ∧ (・∀ ・) ノ( )ヽ < > \ / _ `゙`・;`' _バチュ--ン `゙`・;` / `´ \ ∧ ∧ (・∀ ・) ノ( )ヽ < > ∧ ∧ (・∀ ・) <何だっけ ノ( )ヽ < > 天才とは1%のインスピレーションと99%のパースピレーションである。 byエジソン 229 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2006/05/17(水) 21:09:39 0 sweatではなくてperspirationだったのか ちゃんと韻をふんでたわけか (ってかperspirationなんて単語はじめて知った・・・) 230 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2006/05/18(木) 02:04:22 0 >>229 常識だと思う 231 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2006/05/19(金) 00:35:10 0 ( ´,_ゝ`) 233 名前:常識知らずの229[] 投稿日:2006/05/19(金) 00:51:55 0 -―‐.、 l||!|l| /:::::::::::::::::::\ l||!|! {::::::::::::::ヽ、::::::\ 〃::::::::::、:ヽN、):::::::`ヽ、 {ヘゝ((ミf゙ヽ}:::}-=、;;:::'::,:ヽ ゙_ノ/⌒ヾ刋::レ'´ ̄ヽ::'; :! f 〈_ /'⌒Y〆 l:::!:i { /7'‐┴v‐'´ ,∠ V八 ^{ヘ、____/ヽ、,ン゙ヽ {二/ .ハ lゞ、: : { _人 {二ニハ l }: : : : } f≦_>く { `ゝ、 /: : : :ノ て≦ー´y_.」 `'''ー‐ '´ 宇津田志乃 [Utsuda, Shino] (1981-2006 日本) 知識は何でも知っていると誇り、知恵は何にも知らないとへりくだる by ウィリアム・クーパー 234 名前:旦~c(・ω・c)))))Booon!! ◆GU33aNQoBo [Hage] 投稿日:2006/05/19(金) 01:07:07 0 >>233 /.:::::::::::. ̄`ー‐‐-.、 」:::::::::::::::::::::::::::.\::::.\ ハ;;;;;;_:::::;;;;;;_::::::::::::.ヽ:::::::i |ミ゙ `´ `ヽ.::::::::ミ:::::| || i:::::::::::ゝj |!,___ _ ____ ¨`Y:::::} i ,;r;ァ、 ,.r:ゥ;、` レ,.^j |  ̄ i :  ̄ !ri } ! j ; i⌒: ', ,.'` ^` 、... |ー' ヽ t、‐__ッ‐' ,.' / | ヽ.  ̄´ ,/ ト、 _ー‐‐''´ /.:::\ イー・キロ [E. Quirret] (1938〜1994 ザンビア) いかなる人の知識も、その人の経験を越えるものではない byジョン・ロック 引用元不明 264 名前:世界@名無史さん[] 投稿日:2006/05/26(金) 19:53:08 0 /\___/ヽ / :::::::\ .| .::::| | '''''' '''''' .::::| .|(●), 、(●)、::::| \ ,,ノ(、_, )ヽ、,,.:::::/ /``ーニ=-'"一´\ _/((┃))_____i |_ キュッキュッ .. / /ヽ,,⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ (,,ノ \ / /_________ヽ.. \ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /\___/ヽ / :::::::\ . | 、.:| + | .::::| . | .:::::::| + \ .:::::/ + /ヽ、ニ__ ーーノ゙\_ .| ̄'''''' ̄ ̄ ̄ ̄'''''' ̄.| トン _(,,).(●), 、(●)、..(,,)_ .. /. |.. ,,ノ(、_, )ヽ、,, .| \ / .| `-=ニ=- ' _| \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 女たちは私には象と同じように思える。眺めるのは好きだが家に欲しいとは思わない W・C・フィールズ ★ いかなる自然も芸術に劣らず。芸術の仕事は、すべて自然のものごとを真似ることなり。 ★ みせかけの徴笑を見せたり、心に仮面をかぶったりしない、 真心のこもった、裸のままの親切には、 人は決して抵抗できないものだ。もしこちらがあくまで親切を続ければ、 たとえ良心の一かけらもない人間でも、必ず受けいれてくれるだろう。 ★ われわれが死によって失うものは時間のわずかな一部、現在の一瞬のみ。 ★ われわれは外部から、他人から加えられし悪、つまりわれわれの排除しえない悪に動乱させられながら、 つねに自己の力で排除しうるにもかかわらず、己れ自身の悪とは抗争せず。 ★ 予が人間である限り、予の祖国は世界なり。 ★ 人生競争において肉体がなお立場を守っているのに、魂が気絶するは魂の恥辱なり。 ★ 名声を追う者は他人の行動に己れ自身の善をおく。 快楽を追う者は善を己れの官能におく。 しかし、賢者は己れの行いに善をおく。 ★ 善事をして悪しざまに言われる者は幸いなり。 ★ 地上のあらゆる国家を一家族とみなす至上の宇宙国家の一市民の立場から考えよ。 ★ 好運がもたらす富や順境は素直に受け入れよ。ただし、それを手放すときはしぶるべからず。 アウレリウス ★ 宇宙はただひとつの物質と、 ただひとつの魂を有するひとつの生き物としてつねに考えよ。 ★ 巣箱の利益にならざることは、蜜蜂の利益にもなりえず。 ★ 幸福は、その人が真の仕事をするところに存す ★ 忍耐は正義の一種なり。 ★ 悪をなす者はみずからにも悪をなす。 ★ 未来を思い煩うな。必要あらば、現在役立ちうる知性の剣にて十分未来に立ち向かわん。 ★ 死は感覚の休息、衝動の糸の切断、心の満足、 または非常召集中の休止、肉への奉仕の解放にすぎない。 ★ 罪を犯す者は、己れ自身に対して犯すなり。 不正の人は、みずから己れを悪者にする意味において、己れの不正の犠牲者なり。 アウレリウス 第16代ローマ帝国皇帝。 ★ わたしは不幸にも知つてゐる。時には嘘によるほかは語られぬ真実もあることを。 ★ クリストはみづから燃え尽きようとする一本のローソクにそつくりである。 ★ 与論は常に私刑である。私刑は常に娯楽である。 ★ 人生の悲劇の第一幕は親子となつたことにはじまつてゐる。 ★ 人生は一箱のマッチに似てゐる。 重大に扱ふのはばかばかしい。重大に扱はなければ危険である。 ★ 古人は神の前に懺悔した。今人は社会の前に懺悔してゐる。 ★ 天才とは僅かに我々と一歩を隔てたもののことである。 ★ 天才の悲劇は「小ぢんまりした、居心地のよい名声」を与へられることである。 ★ 強者は道徳を蹂躙するであろう。弱者はまた道徳に愛撫されるであろう。 道徳の迫害を受けるものはつねに強弱の中間者である。 ★ 恋愛はただ性欲の詩的表現を受けたものである。 少なくとも詩的表現を受けない性欲は恋愛と呼ぶに値しない。 ★ 我々の生活に必要な思想は三千年前に尽きたかも知れない。 我々は唯古い薪に新しい炎を加へるだけであらう。 ★ 我々を恋愛から救ふものは理性よりもむしろ多忙である。 恋愛もまた完全に行なはれるためには何よりも時間を待たねばならぬ。 ★ 我々を支配する道徳は資本主義に毒された封建時代の道徳である。 我々はほとんど損害のほかに、何の恩恵にも浴してゐない。 芥川龍之介 ★ 正義は武器に似たものである。 武器は金を出しさへすれば、敵にも味方にも買はれるであらう。 正義も理窟をつけさへすれば、敵にも味方にも買はれるものである。 ★ 理想的兵卒は苟くも上官の命令に絶対に服従しなければならぬ。 絶対に服従することは絶対に責任を負はぬことである。 ★ 自然を愛するのは、自然が我々を憎んだり、嫉妬しないためでもないことはない。 ★ 良心は道徳を創るかも知れぬ。 しかし道徳はいまだかつて良心の「良」の字を創つたことはない。 ★ 芸術のための芸術は、一歩を転ずれば芸術遊戯説に墜ちる。 人生のための芸術は、一歩を転ずれぼ芸術功利説に堕ちる。 ★ 衿誇、愛欲、疑惑…あらゆる罪は三千年来、この三者から発してゐる。 同時に又恐らくはあらゆる徳も。 ★ 軍人の誇りとするものは必ず小児の玩具に似てゐる。 …なぜ軍人は酒にも酔はずに、勲章を下げて歩かれるのであらう? ★ 運命は偶然よりも必然である。 「運命は性格の中にある」といふ言葉はけつして等閑に生まれたものではない。 ★ 道徳の与へたる恩恵は時間と労力との節約である。 道徳の与へたる損害は完全なる良心の麻痺である。 ★ 阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じてゐる。 芥川龍之介 ★ いかに示唆するかを知ることは教えの偉大な術である。 ★ お前の推測する義務とは、お前がそれを推測した瞬間からお前を束縛する。 ★ 人を幸福にすることは、やはりいちばん確かな幸福である。 ★ 信仰は真理よりもおそらく価値があるであろう。真理は仮借しないが、 信仰は母の心を持つ。科学はわれわれの渇仰に対して冷淡であるが、 信仰はそれをいたわってわれわれを励ます。 ★ 個々の女についてわれわれ男は、女というものを愛するが、 女のほうでは個人としての男、唯一の特別な人だけしか愛しない。 ★ 健康には自由がある。健康はすべての自由で第一のものである。 ★ 偽りの立場において、いちばんひどいことは、それが終焉しないということである。 ★ 女は誘惑するが、飽満させる。女は刺激するが、鎮静させる。 …性とは、個体が配偶によってはじめて矯正しうる不完全な性である。 アミエル ★ 嫉妬は利己心のいちばん情熱的な形式、 自分を忘却し、自分を従属させることができない、 専制的な気むずかしい虚栄心の強い自我の高揚である。 ★ 尊敬と正義は近い間柄である。 何も尊敬しない人間は、絶対的君主が法律に対すると同様に、己れ自身をすべての上におく。 だから、群小の平等論者は蟻のように集まった群小の専制君主である。 ★ 平等主義は、因襲的不平等・独断的特権・歴史的不正を除去したのち、 次には、功績・能カ・徳性の不平等に対して謀反を起こした。 平等主義は、愛に見せかけようとしている憎しみである。 ★ 正直にしよう。このことのうちに雄弁と徳行との秘訣があり、 このことのうちに道徳的な影響力がある。 ★ 民衆を自分の道具にするために民衆に媚びるというのが 普通選挙の手品師・ペテン師の業である。 ★ 生活とは、つまり習慣の織物である。 ★ 真の結婚は実際は巡礼であって、 カトリックのドグマの最も高い意味における煉獄でなければならない。 アミエル スイスの哲学者、詩人、批評家。 (Henri Frederic Amiel, 1821 - 1881) ★ いかなる人間の思考も、他人の考えについての思考にほかならない。 …最も深い思想の人たちは、自分にとってよいものを他人の考えから採択し、 それをいっそう前進させるものである。 ★ われわれは現在だけを耐え忍べばよい。過去にも未来にも苦しむ必要はない。 過去はもう存在しないし、未来はまだ存在していないのだから。 ★ 乞食は純粋のブルジョアだといってよい。 というのは、彼はもっぱら哀願にのみ依存して生きているのだから。 ★ 人間は自信を持ち、貫禄がつき、自分の仕事以外に 己れがないようになると、平凡なものになる。役所ほど人間を殺すところはない。 ★ 人類史は記号の歴史、つまり宗教の歴史である。 ★ 信仰のないところに精神はない。外部に支えを求める精神は弱い精神である。 ★ 労働は最良のものでもあり、最悪のものでもある。 自由な労働であるならば、最善のものであり、奴隷的な労働であるならば、最悪のものである。 ★ 嘘つきがいつでも必ず嘘をつくとしたら、それはすばらしいことである。 ★ 女が裏切るときの最初の兆候は、その夫に対して 昔のような礼儀正しさと注意深さとを取り戻すことにある。 ★ 学者ぶった先生は、へりくつ屋の有力な仲間に入れたい。 へりくつ屋の狩猟は観念を追っかけ回すのである。 ★ 実際に奴隷となるには、みずから奴隷だと信ずることでもって十分である。 ★ 寛大は王権の最後の手段である。 しかし、私は厳格な服従によって、その高貴なマントをはいでやる。 ★ 少なくとも強い友情というものは、ある不信と低抗とから始まるのが自然らしい。 アラン ★ 幸福は遠くの未来にある限り光彩を放つが、つかまえてみると、もうなんでもない。 …幸福を追っかけるなどは、ことばの上以上には不可能なことである。 ★ 恐怖には、恐怖に対する恐怖というものしかほかにはない。 ★ 悪を原因によって知る人はけっして人を呪いもせず、絶望もしないことを学ぶであろう。 ★ 成功して満足するのではない。満足していたから成功したのである。 ★ 戦争が欲せられたものではなく、つねに余儀なくされたものだと 思うがゆえに、戦争の聖なる旗印を自分の回りにさがす。 ★ 戦争の原因は名誉と退屈の裡にある。 ★ 戦争は第一に退屈に対する療法である。 ★ 暴君にとって最も喜ばしいことは所有ではなく、所有の権利である。 ★ 男は建設すべきものも、また破壊すべきものもなくなると、非常に不幸を感じるものである。 ★ 臆病者はしばしば野心家なのだから、彼は威厳のよろいとして権力を求める。 というのは、他の人々の礼節、ましてや尊敬は、彼の悩みをねむらせてくれる香油なのだから。 ★ 退屈は王者風なものである。それは気高い属性である。 退屈しようと思えば、誰でもできるというわけのものではない。 ★ 金は必要からのみ金を求める連中を回避する。 アラン フランスの哲学者。本名はエミール=オーギュスト・シャルティエ。 (Alain, 1868 - 1951) ★ あたかも金に繁殖能力のあるかのごとく、金に金を生ませるは最も不自然なり。 ★ 勤勉なる者も怠け者も、人生の半分には差がない。 なぜならば、人生の半分は眠っているからなり。 ★ 幸徳とは、われわれにとりての中庸に成り立つところの行為を選択する態度なり。 ★ 怒りは、しばしば道徳と勇気との武器なり。 ★ 教育は老年の最上の糧食なり。 ★ 最大の犯罪は、欲望によらず飽満によりて惹起さる。 ★ 理性は神が魂に点火した光なり。 ★ 芸術は経験より高尚な形の知識なり。 ★ 芸術は自然を模倣す。 ★ 芸術家は行動する人間を模倣す。 ★ 野獣は野獣を知る。同じ羽毛の鳥はおのずからいっしょに集まる。 アリストテレス ★ かつて国家に対して怒りの念をいだかなかったような党派はなかった。 ★ すべての政治は利害関係を持つ人間の大半の無関心に基礎をおいている。 ★ 一日のうちに感じられ、かつ表現される愛情の分量には限度がある。 ★ 世の中には創造する天才があるように、探す天才もあり、 書く天才があるように、読む天才もある。 ★ 人が愛したことのない…けっして愛しそうもない人々に対しては真の憎しみはありえない。 憎まれるに値しないような人に対しては極端な愛はけっして生まれない。 ★ 人間の姿態を対象とする芸術家にとって、 裸体は作家や詩人たちの場合における恋愛のようなものである。 ★ 平和とは、貧欲に対抗する力の潜在的な暗黙裡の道徳的勝利である。 ★ 思考は極端なるものによってのみ進むが、 しかし中庸なるものによってのみ存続する。 ★ 文学は興味・教訓、それに説教とか宣伝、 自分のための修練、他への刺激との間を往来する。 ★ 欲望と渇望の対象としての女性、 道具であり、かつ装飾である女性、 快楽と生殖の器具である女性。 ★ 自由の木は専制の血を与えられたときにのみ育つ。 ★ 芸術という演劇の中で、自然は千の仮面のもとに現われる登場人物である。 ★ 選挙と免状こそ、われわれの社会における最大のガンで髪。 ★ 魂を肉体から分離させるものは、生であって死ではない。 ヴァレリー フランスの作家。 ★ 風立ちぬ!いざ生きめやも。 ヴァレリー「河辺の墓地」 ★ たとえ生死の境にあって、気持が極度に張りつめている時でさえも、 他人の人生を思いやり、人類を支配する法則とは何であるかを 考えてみるとすれば、必ずなんらかの報酬が返ってくる。 ★ イギリスはすべての戦いに敗れるであろう、最後の一戦を除いては。 ★ 人間は真実を見なければならない、真実が人間を見ているからだ。 ★ 利益をあげることが悪徳だというのは、祉会主義的な考え方であるが、 わたしは損失を招くことこそが悪徳だと思う。 ★ 戦争には決断、勝利には寛仁、敗北には闘魂、平和には善意。 ★ 政治的手腕とは、明日・来週・来月・来年どうなるかを予告する能力であり、 かつ、なぜそうならなかったかを説明する能力でもある。 ★ 未来のことはわからない。 しかし、われわれには過去が希望を与えてくれるはずである。 ★ 母国を愛する者は人類も憎めない。 ウィンストン・チャーチル ★ ときとして勇気は征服者の心さえ動かす。 ★ 羊が何匹いるかは狼には関係なし。 ヴェルギリウス 古代ローマの詩人。 ★ 忍耐とは、希望の術である。 ★ 怠惰は、おだやかな無力から生まれるものである。 ★ 怠惰は心の眠りだ。 ★ 怨恨は愛情に劣らず浮気である。 ★ 愚者ほど自分が才人をだますのに適していると思い込む。 ★ 戦争は、従属ほど負担が重くない。 ★ 政治のいちばん大きな努力が、あれほど多くの人々の平安を犠牲にして、 何人かの幸福な人々をつくるのであるならば、政治というものは喜ぶべきものだろうか。 ★ 最も笑うべき、最も向こうみずな希望が、ときとして異常な成功の因であった。 ★ 栄えると友人がほとんどできない。 ★ 死の観念はわれわれを欺く。 それは、われわれをして生きることを忘れしめるからである。 ★ 理性には心情の気持ちがわからない。 ★ 老人の忠告は光を与えるが温めない、冬の太陽のように。 ★ 良心・名誉・貞潔・愛・尊敬といったものは金力でえられる。 したがって、恵むことを惜しまなければ富の利益は倍加する。 ★ 英雄の光栄とするところは、飢餓と悲惨を外国人の間にもたらすことではなく、 それらのものを国家のために忍ぶことである。 つまり、死を与えることではなく、死を軽んずることである。 ★ 虻が刺したくらいでは威勢よく走っている馬をとめることはできない。 ★ 賭博・信心・才気は、すでに若くない女にとっての三大武器である。 ★ 軽蔑の中には自分の名誉を危うくしないために、 感じないふりをせねばならない軽蔑がある。 ★ 高慢は弱者の慰めの手段である。 ヴォーヴナルグフランスの警句家。(Marquis de Vauvenargues, 1715 - 1749) ★ ひとりの作家を批評することは容易であるが、 その作家の真価を評価することはむずかしい。 ★ われわれはわれわれ自身を冷笑しないために多くのものを冷笑する。 ★ ヒロイズムは虚栄と相容れない。またそれと同じ原因と結果を持たない。 虚栄が大きければ、それだけ栄光の愛は小さい。 ★ 人は大きな計画を軽蔑する その計画を大成功させることが自分にはできないと感じるときには。 ★ 人間が互いに害し合おうと内心考えをめぐらしながらも… 相互扶助し合うことを余儀なくされていることは、大きな見ものである。 ★ 信仰は悲惨な人たちには慰めであり、好運な人たちにとっては恐怖のまとである。 ★ 勇気の最高の段階は危険にさいしての大胆さである。 ★ 勇気は逆境における光である ★ 哲学は、ある種の人々が大衆を馬鹿にするために、いまなお装う古い流行である。 ★ 嘘つきは欺く術を知らない人であり、へつらう人は通常、愚かな人々のみを欺く人である。 ★ 己れの誠実さをわれわれに買わせる人たちは通常、己れの名誉をわれわれに売る連中である。 ★ 平等が自然の法則であることは間違いである。 自然はなにひとつ平等なものをつくってはいない。自然の法則は服従と隷属である。 ★ 弱者は保護されようと欲して従属する。 人間を怖れる人々が法律を愛する理由は、ここにある。 ★ 心は魂の目であって、力の本源ではない。 ヴォーヴナルグ ★ あらゆる人は同等である。それを異なるものにするのは生まれではなくて、徳にあるのみ。 ★ あらゆる宗教のうちでキリスト教は、疑いもなく最も寛容を教えたはずの宗教である。 しかし、現在までのところキリスト教徒は、すべての人間のうちで最も不寛容な人たちであった。 ★ この世の中で成功するには、力ずくで、死ぬまで剣を腕より離さないことだ。 ★ この世界における大事件の歴史は犯罪史のほかのなにものでもない。 ★ その年齢の知恵を持たない者は、その年齢のすべての困苦を持つ。 ★ われわれが平和の名によって重んじているものは、実は短い休戦にすぎず。 それによって弱い側は、正しい主張であれ、不正な主張であれ、 とにかくその主張をあきらめる、武力によってその主張を活かす機会が来るまでは。 ★ われわれの一つの目は人生の善い部分を見、他の目は悪い部分を見るのに役立っている。 前者の目を閉じるという強い癖を持つ人は多くいるけれども、 後者の目を閉じる人はわずかしかいない。 ヴォルテール ★ ローマで新聞の検閲があったとしたら、 われわれは今日、ホラティウスやキケロの哲学的散文を持たなかったであろ。 ★ 一般的に人間は犬に似ている。ほかの犬が遠くで吠えるのを聞いて、自分も吠える。 ★ 人々が永いこと論争している場合には、彼らの論じ合っている事柄が彼ら自身に不確かな証拠である。 ★ 人は、刃物をふりかざさなければ、この世で成功せず、しかも、死ぬときは手に武器を握って死ぬのだ。 ★ 医者というものは、ほとんどわかっていない未知の患者の病気を治療するために、 自分でもわかっていない薬を処方するものである。 ★ 大衆はモノを書かない批評家である。 ★ 天性はつねに教育よりいっそうの影響力を有する。 ★ 思考はひげのようなものである。成長するまでは生えない。 ★ 悪が物質から来るものとすれば、われわれには必要以上の物質がある。 また、もし悪が精神から来るものとすれば、われわれには多過ぎるほどの精神がある。 ヴォルテール ★ 戦争はすべて盗むことのみを目的とする。 ★ 文人は生きているうちは調刺され、死ぬと称讃される。 ★ 文学は肉声の絵画である。肉声に似ているほど、その文学はすぐれている。 ★ 歴史は犯罪と災難の記録にすぎない。 ★ 歴史は自由な国においてのみ真実に書かれうる。 ★ 民衆が議論し始めると、すべてのものが失われる。 ★ 涙は口をきかない悲しみのことばである。 ★ 男がありとあらゆる理屈を並べても、女の一滴の涙にはかなわない。 ★ 神というものが存在しなかったら、「彼」を創造する必要があろう。 ★ 翻訳は作品のあらを大きくし、その美しさをスポイルする。 ★ 自愛は最大のへつらいである。 ★ 自然は人間の施す教育以上の影響力をそのうちにいだいている。 ★ 退屈な男になる秘訣はなにもかもしゃべることだ。 ★ 運命はわれわれを導き、かつまたわれわれを潮弄する。 ヴォルテール フランスの警句家。 (Marquis de Vauvenargues, 1715 - 1749) ★ 信仰は信仰に由て維持する能はず、信仰は労働に由てのみ能く維持するを得べし、 信仰は根にして労働は枝なり。 ★ 婦人を遇するの道は、その高貴なる品性をはげますにあり、 その賎劣なる虚栄心に訴ふるにあらず。 ★ 家庭は日本人最大多数に取りては幸福なる処ではなくして忍耐の所である。 ★ 恐るべき者は宗教家にあらず、彼等は時代の子なり、 神の僕に非ず、彼等は時代の思潮に逆ひて何事をも為し得る者に非ず。 ★ 恐るべき者は政治家にあらず、彼等は権力の阿従者なり。 正義の主張者に非ず、彼等は権力の命令に抗して何事をも存し得る者に非ず。 ★ 恐るべき者は新聞記者にあらず、彼等は時勢の従属なり、 其指導者にあらず、彼等は時勢の要求に反して何事をも語り得る者に非ず。 ★ 愛に恐怖なし、最上の道徳たればなり。 愛に疑惑なし。最大の真理たればなり。愛に束縛なし、真箇の自由なればなり。 ★ 政治に野心がある、好策がある、結党がある、 政治は清浄を愛し、潔白を求むる者の入らんと欲する所ではない。 ★ 真の愛は悪に対する憎悪を十分にふくむものである。 仮面的の愛または浅き愛は、悪を憎むことを知らない。 けれども深き真なる愛は、かくあることはできないのである。 ★ 自然の自然は自然なり。自然主義者の自然は不自然なり 内村鑑三 ★ メモはメモに終わって、メモ自身からは何も生まれっこないんだぜ。 梅崎春生 ★ すぎ去りし災難を記憶すること、いかばかり楽しきか。 ★ とるに足りぬことも、新しくば烏合の衆を喜ぱす。 ★ 人間は栄えているべきなり。ひとたび落ち目になれば友などというものはなし。 ★ 優柔不断の心は見下げた感情にほかならず。 ★ 女たるものは、つねに男たちの運の行く手に立ちふさがり、かつ不幸なるほうへと導く。 ★ 女はほかのことには臆病にて、戦争にはおびえ、鋼を見ては色とてもなき有様なり。 しかれども夫婦の間のまことがふみにじられるや、 これほどに残虐にして非常なる心となるものはあらじ。 ★ 己れ自身のために賢明にあらざる知者を予は憎む。 ★ 必然に随順する者、これ賢者にして神を知る者なり。 ★ 恋は無学の人間に文字を教う。 ★ 沈黙は真なる英知の最上の応答なり。 ★ 逆境においても道理に耳を傾けるは賢明なり。 ★ 過去の労働の記憶は甘美なり。 ★ 阿呆は阿呆らしきことを語る。 エウリピデス 古代アテナイの三大悲劇詩人のひとり。 ★ この世で幸福以上のなにかを求める人は、 幸福の分け前にあずからなくとも不平を言ってはならない。 ★ どんな英雄も最後には鼻につく人間となる。 ★ ほとんどたいていの相手は、何か鄭重な扱いをしてやるとか、 ご機嫌とりをしてやる必要がある。何か名声、才能、宗教や人道主義とかいったものが 相手の念頭にあり、それに疑いをさしはさむと、交際の妨げになるからだ。 ★ われわれは自分の健康を大切にする。貯蓄をし、家の屋根を丈夫にし、衣服を十分に整える。 だが、あらゆる財宝のうちで最高のもの、「友人」という財宝を備えようとする賢者はどこにもいない。 ★ 一人でいる時はだれでも心に嘘はつかない。そこにもう一人が加わると偽善が始まる。 相手が近づこうとするのを、お世辞と世間話と娯楽といったもので、受け流す。 自分の本当の心を十重二十重におおい隠す。 ★ 人間はみな、発見の航海の途上にある探究者である。 ★ 健全な心を持った友人に会うと、私の術策は働かず、私の心だけが働く。 腰をかがめたり、□を濁したりしないで、楽しむことができる。 ★ 健康は第一の富である。 ★ 博愛と慈善は山師的行為である。 ★ 友情は神の楽園の中でも実を結ぶのが一番おそく、 長い年月を経てようやく熟する果実である。 ★ 同じことを知る人たちは、もはやお互いに最良の友ではない。 ★ 商人の職業は、物が豊富にあるところから物の高価なところにもたらすことだ。 ★ 家の装飾は、しばしば訪れる友人たちである。 エマーソン ★ 心を打ち明けるということは、王冠や主権と同じく、 最高の地位の者にだけ許された贅沢であり、それは相手のご機嫌取りをすることも、 相手に迎合することもなく、真実を語ることである。 ★ 思考の啓示は隷属から自由へと人を解放する。 ★ 思考は行動の種子である。 ★ 恐怖はつねに無知から発生する。 ★ 悲壮感は第三者の目に映り、苦しむ者の心にはない。 ★ 教育の秘訣は生徒を尊敬することにある。 ★ 教養の勝利は国民性を圧倒し去ることである。 ★ 時間を充実させることが幸福である。 ★ 最初の農夫が最初の人類であったし、 歴史上の貴族階級はすべて、土地所有とその利用に宿っている。 ★ 生活は簡単に、思想は高く。 ★ 真心をもって人を助ければ、必ず自分も人から助けられる。 これは人生のもっとも美しい補償の一つである。 ★ 私の目の前には、私の高潔さも、性格のさまざまな面も、 ちょっと変り者の所までそっくりそのままでありながら、 私とは全然異なった姿かたちの者が坐っている。だから、友人は、まさに自然の生んだ名作である。 ★ 私は友情をきれいごとに終らせず、できるだけ思いきって粗野に扱いたい。 真の友情はガラスの紐や窓の霜模様のようにもろく、はかないものではない、 この世でもっとも堅牢なものである。 エマーソン ★ 種を蒔けば刈り取らねばならない。人をなぐれば苦しまねばならない。 人に善をなせば君も善をなされるであろう。 ★ 自信は成功の第一の秘訣である。 ★ 自分自身の思想を信じ、自分にとって真実であるものを信じ、 自分の心で万人の真実を信じる者が天才である。 ★ 芸術家は自分の芸術の犠牲にならなければいけない。 蜜蜂が自分の針に生命をかけるように、芸術家もそうでなければならない。 ★ 英雄は普通人よりも勇気があるのではなく、五分間ほど勇気が永つづきするだけの話だ。 ★ 親友とは心の底を打ち明けられる人間のことである。彼の前では思ったことが言える。 私はやっと嘘偽りのない、自分と同等の人間にめぐり会えたので、 人が最後まで身に着けている下着である偽善、礼儀、熟考までかなぐり捨てることができる。 そして二つの分子が化学結合する時のように、単純な一つの全体となって、彼と応対することができる。 ★ 辛福は香水のごときものである。人に振りかけると自分にも必ずかかる。 ★ 雑草とは何か? その美点がまだ発見されていない植物である。 エマーソン アメリカの思想家、哲学者、作家、詩人。 (Ralph Waldo Emerson, 1803 - 1882) ★ いちばん悪い政府は、哲学や文学を体になすりつけた人間の治める国家である。 ★ 世間はあざむかれることを欲する。 ★ 予防は治療にまさる。 ★ 人生に執着する理由がなければないほど、人生にしがみつく。 ★ 君主は国家のために存在し、国家は君主のために存在するにあらず。 ★ 喧嘩せずに暮らしていけるのは独身の男である。 ★ 好運は大胆に味方する。 ★ 幼年のませたる賢さは、あさましき哉。 ★ 求められる前に忠告をするな。 ★ 盲目の国では片目の人が王様だ。 エラスムス「痴愚神礼讃」 オランダの司祭、人文主義者、神学者。 (Desiderius Erasmus, 1466 - 1536) ★ 墓に入るまでは、人間は幸福なりと称すべきにあらず。 ★ 学問は人格に移る。 ★ 恋はおそく来るほどはげし。 ★ 死を望むは臆病者の行為なり。 ★ 汝が幸せである限り、汝は多くの友を持つが、雲行きが悪くなると孤独になろう。 ★ 生活が順調なるときは多くの友が取り巻くも、 天機に恵まれず生活が左前になれば、ひとり置き去りにされる。 ★ 邪悪なる善は甘い蜜に潜む。 ★ 金と恋は人を鉄面皮にす。 オヴィディウス 古代ローマの詩人。 ★ 争いの場合、怒りを感ずるや否やわれわれはもはや真理のためではなく、それのために争う。 ★ 人生の問題を解決するには、まず針箱を整頓せよ。 ★ 人間とは何か? 愚かな赤ん坊だ。無為に努力し、戦い、いらだち、 何でも欲しがりながら、何ものにも値せず、ちっぽけな一つの墓をうるだけだ。 ★ 伝記のみが真の歴史である。 ★ 勤労は、つねに人類を悩ますあらゆる疾病と悲惨に対する最大の治療法である。 ★ 勤勉は徳行の根本である。 ★ 天才とは、何よりもまず苦悩を受けとめる先駆的な能力のことてある。 ★ 妻の輝かしい人生には並々ならぬ悲しみがあった。 だが妻はまれに見る愛らしさ、物事を見通す力、気高い貞淑な心を持っていた。 四十年間妻は私の真底から愛する手助けだった。そして私の行動や企てを、行動で、 あるいは言葉で、少しも倦み疲れることなく前進させてくれた。 ★ 存命中に偉大であった人間は、死ぬと十倍も偉大になる。 ★ 平和を保つ最善策は、戦争当事者が自分を絞首刑にふさわしい者だと感ずることである。 ★ 歴史はうわさを蒸溜したものである。 ★ 沈黙は口論よりも雄弁である。 ★ 疑いもなくわれわれの大きな仕事は、遠くにある不明瞭なものを 知ることではなく、手近にある確実なことを行うにある。 カーライル イギリスの評論家、歴史家。 (Thomas Carlyle, 1795 - 1881) ★ いちばん救われない悪徳は、みずからすべてを知っていると信じていることから、 みずから人間を殺す権利を認めるような無知の悪徳をおいてほかにはない。 ★ ひとりの思想家が進歩するのは、たとえ、それが明々白々であるように 思えても、自分の結論を遅らせることによってなのだ。 ★ われわれが、ときには祖国よりも正義を好んだように見えたとしても、 それは祖国を正義の中で愛したいと欲したからである。 ★ 不滅とは未来のない観念である。 ★ 世間に存在する悪は、大半がつねに無知に由来するもので、 明識がなければ、善い意志も悪意と同じほどの多くの被害を与えることもありうる。 ★ 人間には、それぞれの運命があるにしても、人間を超越した運命というものはない。 ★ 倦怠は機械的な生活の諸行為の果てにある。 しかし同時に、これは意識の運動に始動を与えるものである。 ★ 哲学の価値は哲学者の価値によって決まる。 人間が偉大であればあるほど、その哲学も真実である。 ★ 奴隷は最初は正義を求めているが、最後には王国を要求する。 ★ 悪しき作家とは、読者に理解できない自己の内部での文脈を考慮に入れながら書く連中である。 ★ 真に重大な哲学の問題はひとつしかない。それは自殺だ。 人生を苦しんで生きるに値するか、否かという判断をすること、 これが哲学の基本的な質問に答えることだ。 ★ 自由とは、個人的情熱の最たるものだ。だからこそ、それは今日では背徳的なのだ。 社会において、より適切にいえば、それ自体において自由は背徳的なのだ。 カミユ ★ あらゆる宗教は道徳をその前提とする。 ★ われより哲学を学ぶべきにあらず、哲学することを学べ。 ★ 人間は安楽に満足して生きたいと思うが、自然は人間が安楽と無為の満足に 甘んじさせずに、労苦や労働に打ち克つ手段の発見に 知恵をしぼらせようとして、労苦や労働の中に人間をほうり込む。 ★ 内容のない思想は空っぽで、概念のない直観は盲目である。 ★ 大自然の秩序は宇宙の建築家の存在を立証する。 ★ 天才は生得の心の素質であり、これによって自然は芸術に規則を与える。 ★ 女をお前と同等にまでするな。 というのは、そうなったら、お前はすぐに尻の下にしかれるからである。 ★ 宗教とは、われわれの義務のすべてを神の命令とみなすことである。 ★ 徳にとってまず要求されることは、自己自身を支配することである。 カント ★ 教育は、人間に課すことのできる最も大きい、むずかしい問題である。 ★ 法においては、他人の権利を侵害するときは罰せられる。 道義的には侵害しようと考えるだけで罪である。 ★ 無限に善とみなされうるものはただひとつ、 善なる意志以外に、これを考えることはできない。 ★ 理性はみずからの原理を片手に持ち、その原理によって 考案した実験を、もう一方の手に持って自然へ赴く。 ★ 純粋な喜びのひとつは、勤労後の休息である。 ★ 義務とは、法則に対する畏敬に由来する行為の必要性である。 ★ 自然にあるすべてのものは法とともに行動する。 ★ 自由とは、すべての特権を有効に発揮させる特権である。 カント ★ 世俗の知恵は、愛が人間と人間との間の関係であるというが、 キリスト教の教えによれば、愛は人間と神との間の関係であるという。 というのは、神が愛の媒介であるからである。 ★ 人間は思想をかくすためではなく、思想を持っていたいことを かくすために、語ることを覚えたもののように思われる。 ★ 女性の本質は献身であり、その形式は低抗である。 ★ 女性は実体で、男性は反省である。 キェルケゴール ★ 女性は自然の規定に完全に従属しており、 したがって、美的な意味においてのみ自由である。 …男性が女性に求婚するにさいして、自由を与えるということばを使うのは、このためである。 ★ 思弁が終わる、まさにそのところで信仰が始まる。 ★ 愛はすべてを信じ、しかも欺かれない。 愛はすべてを望み、しかもけっして滅びない。愛は自己の利益を求めない。 ★ 本来、お世辞というものは、女の身にぴったりと当てはまる衣裳である。 ★ 欺かれる者は欺かれない者よりも賢く、欺く者は欺かない者よりもよい。 ★ 汝は、汝が主、汝の神を、その全心臓をもって心魂の限りをつくして、 汝があらゆる感覚を捧げて愛しまつらねばならない。 ★ 精神の闘いにおいては、独身者のほうが世帯者よりもずっと危険をおかしうる。 ★ 結婚したまえ、君は後悔するだろう。結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう。 ★ 結婚というのは、人々が愛に、ある宗教的表現を与えることと、 愛を宗教的義務に高めることのほか、何を意味するつもりなのか。 ★ 罪とは、存在する代わりに創作し、ただ空想の中でのみ善と真とを問題にし、 実存的には、それであろうと努力しないことである。 ★ 罪は消極的なものではなく、積極的なものである。 ★ 裏切者の中で最も危険なる裏切者は何かといえば、 すべての人間が己れ自身の内部にかくしているところのものである。 キェルケゴール ★ いかなる悪もつぼみのうちは容易に押しつぶせるも、成長するにつれてよりいっそう強くなる。 ★ おお汝、ひとの世の道しるべをなす学問よ。 徳を求めてうまず、もろもろの悪徳を駆逐する学問よ。 汝の教えに従いて有益にすごせる一日は、罪につつまれる永生きにまさる。 ★ へつらいとは。悪徳の侍女。 ★ 予は正義の戦いよりも邪なる平和を好む。 ★ 人生を支配するは好運であり、英知にあらざるなり。 ★ 哲学者たちの全生涯は死に対する準備なり。 ★ 己れ自身に全面的に頼り、己れ自身のうちに すべてを所有する者が幸福にあらざるなどはありえず。 ★ 平和は静かなる自由なるも、隷属はいっさいの悪のうちにて極悪にして、 闘いによりてのみならず、死もて排撃せねばならず。 キケロ 共和政ローマ期の政治家、文筆家。 (Marcus Tullius Cicero, B.C.106 - B.C.43) ★ あらゆるものが一個の全体を織り成している。 ひとつひとつが互いに生きて働いている。 ★ あらゆる階級を通じて、目立って気高い人は誰か。 どんな長所を持っていても、つねに心の平衡を失わない人だ。 ★ およそ哲学というものは、 常識をわかりにくいことばで表現したものにすぎない。 ★ お前のほんとうの腹底から出たものでなければ、 人を心から動かすことは断じてできない。 ★ すべての法律は老人と男によってつくられている。 若い人と女は例外を欲し、老いた人は規則を欲する。 ★ ただわれわれの曖昧で散漫な教育が人間を不確かなものにするのだ。 ★ つねによい目的を見失わずに努力をつづける限り、最後には必ず救われる。 ★ なぜ、このように悪口が絶えないのか。人々は他人の ちょっとした功績でも認めると、自分の品位が下がるように思っている。 ★ まだ日が暮れない、働けよ、あくことなく。 そのうちに誰も働くことのできない死が来る。 ★ われわれが理解しないことは制御しがたい。 ★ われわれの持っている天性で、 徳となりえない欠点はなく、欠点となりえない徳もない。 ★ われわれの本性は怠惰へ傾いている。 だが、われわれは活動へと心をはげます限り、その活動に真の悦びを感ずる。 ゲーテ ★ キリスト教は計画的な政治革命であったが、それに失敗してからは道義的なものになった。 ★ フランス人が礼儀と称するものは、優雅にまでやわらげられた高慢である。 ★ 三千年の歴史から学ぶことを知らぬ者は、知ることもなく、闇の中にいよ、 その日その日を生きるとも。 ★ 世の中のことはなんでも我慢できるが、幸福な日の連続だけは我慢できない。 ★ 人が好んで党派にくみするようになるのは、 たとえ安息はなくとも、安心と安全が見出されるからである。 ★ 人に欺かれるのではけっしてない、自分で己れを欺くのである。 ★ 人は努力している間は迷うに極まったものである。 ★ 人生は愚者には困難に見えるとき賢者には容易に見え、 愚者に容易に見えるとき賢者には困難に見える。 ★ 人間の最大の価値は、人間が外界の事情にできるだけ左右されずに、 これをできるだけ左右するところにある。 ゲーテ ★ 人間の魂は、つねに耕される田畑のようなものである。よその国から種を取り寄せ、 それを選抜し、蒔くのに時をかける注意深い園芸家であるのは屈辱的なことであろうか。 種子を手に入れ、選抜することが、そんなに早くできるものであろうか。 ★ 人間はその狭い本性の中に愛と憎しみという二重の感情を必要とする。 人間は昼と同じく、夜を必要としないだろうか。 ★ 人間は地上で楽しむためには、わずかの土くれがあればいいのだ。 地下で休むためにはさらにわずかの土くれがあればいいのだ。 ★ 人間は現在がすこぶる価値のあることを知らない、 …ただ、なんとなく未来のよりよい日を願望し、いたずらに過去と連れ立って嬌態を演じている。 ★ 人間らしく幸福にするために、愛は気高いふたりを寄りそわせる。 しかし、神のような歓びを与えるためには、愛は貴重な三人組をつくる。 ★ 信仰は、見えざるものへの愛、不可能なもの、ありそうにないものへの信頼である。 ★ 僕はどうやらこの世における一個の旅人、一介の遍路にすぎないようだ! 君たちとてそれ以上のものだろうか。 ★ 初恋が唯一の恋愛だ、といわれるのは至言である。 というのは、第二の恋愛では、また第二の恋愛によって、 恋愛の最高の意味が失われるからである。 ★ 卑怯者は、安全なときだけ威たけ高になる。 ★ 古の城楼の上に高く、英雄の気高き霊は立つ。 ★ 国を鉄床にたとえよう。ハンマーは支配者、打ちまげられる鉄板は民衆。 勝手気ままなめくら打ちに、いつまで経っても金が出来上がらねば鉄板こそ迷惑だ。 ★ 地上の子の最高の幸福は人格である。 ゲーテ ★ 多数というものより気にさわるものはない。なぜなら、多数を構成しているものは、 少数の有力な先導者のほかには、大勢に順応するならず者と、同化される弱者と、 自分の欲することすらわからずに従ってくる民衆とであるからだ。 ★ 天才も不滅ではないということほど、凡人にとって慰めになることはない。 ★ 女というものは、その本分どおり早くから仕えることを習うのがよいのです。 仕えることによって、やがてはじめて治めることが、 また家の中で分相応の力をもつことができるようになります。 ★ 学問と芸術を持っている者は、同時に宗教をも持っている。 学問と芸術を持たない者は、宗教を持て! ★ 実際の道徳の世界は、大半が悪意と嫉妬から成り立っている。 ★ 専制政治が廃止されるや否や、貴族生活と民主政治との葛藤がはじまる。 ★ 平和は人類最高の理想である。 ★ 幼児を抱いた母親ほど見る目に清らかなものはなく、 多くの子に取り囲まれた母親ほど敬愛を感じさせるものはない。 ★ 悦びには悩みが、悩みには悦びがなければならない。 ★ 意志の力で成功しない時には好機の到来を待つほかない。 ゲーテ ★ 愚者と賢者はともに害がない。 半分の愚者と半分の賢者だけが、いちばん危険である。 ★ 愛よ、お前こそはまことの生命の冠、休みなき幸。 ★ 愛人の欠点を美点と思わないほどの人間は、愛しているのではない。 ★ 憎しみは積極的な不満で、嫉妬は消極的な不満である。 したがって、嫉妬がすぐに憎しみに変わっても怪しむに足りない。 ★ 才能はひとりでに培われ、性格は世の荒波にもまれてつくられる。 ★ 批判のできない本からしか、真に学びとるものはない。 批評しうるような本は、われわれから学ぶべきである。 ★ 新聞を読まなくなってから、私は心がのびのびし、実に気持ちがよいです。 人々は他人のすることばかり気にかけて、自分の手近の義務を忘れがちです。 ★ 時を短くするのはなにか。活動。時を堪えがたく永くするのは何か。安逸。 ★ 検閲を用い、要求するのは権力者であり、 言論の自由を求めるのは身分の低い人たちである。 ★ 王様であろうと、百姓であろうと、 自己の家庭で平和を見出す者が、いちばん幸福な人間である。 ★ 現在は魅力ある女神なり。 ★ 生の歓びは大きいけれども、自覚ある生の歓びはさらに大きい。 ★ 男子は、婦人の占めうる最高の地位に婦人を置こうとしております。 家庭の支配よりも高い地位がほかにありますか。 ゲーテ ★ 知恵の最後の結論は、こうだ、およそ生活でも、自由でも 日々にこれをかちえて、初めてこれを享有する資格がある。 ★ 神と自然から離れて行動することは困難であり、危険でもある。 なぜなら、われわれは自然をとおしてのみ神を認識するのだから。 ★ 科学は全体としてつねに人生から離れる、ただ迂路をたどって再びそこへ還ってくる。 ★ 空気と光と友人の愛。これだけ残っていれば、気を落とすことはない。 ★ 立法者にしろ、革命家にしろ、 平等と自由を同時に約束する者は空想家でなければ山師である。 ★ 結婚生活はすべての文化の始めであり、頂上である。それは乱暴者を おだやかにするし、教養の高い者にとっては、その温情を証明する最上の機会である。 ★ 義務の重荷からわれわれを解放することのできるのは、良心的な実行のみである。 ★ 翻訳者とは、半分しか姿を見せていない美人を愛嬌たっぷりと、 われわれに向ってほめそやす仕事熱心なたいこもちである。 ★ 自分の知っていることは自慢し、知らないことに対しては高慢にかまえる者が少なくない。 ★ 自分自身を知るのは楽しんでいる時か悩んでいる時だけだ。 ★ 自然は絶えずわれわれと語るが、その秘密を打ち明けはしない。 われわれはつねに自然に働きかけ、しかも、それを支配するなんらの力もない。 ★ 自由でないのに、自由であると考えている人間ほど奴隷になっている。 ゲーテ ★ 自由も生活も、これをかちとろうとする者は、日ごとに新しく闘いとらねばならない。 ★ 花を与えるのは自然。編んで花環にするのは芸術。 ★ 若い娘が学ぶことを、若い男が教えることを、 愛する場合に結ばれる青春時代の友情は、ひとつの美しいことがらである。 ★ 苦しみが残していったものを味わえ!苦難も過ぎてしまえば甘美だ。 ★ 蚕はつむぎながら、だんだん死に近づくとしても、糸をつむがずにはおられましょうか。 ★ 行動する者は、つねに没良心である。省察する者以外、誰にも良心がない。 ★ 言論の自由を呼号するのは、それを濫用しようとする人間のみである。 ★ 詩とは成熟した自然であり、哲学とは成熟した理性である。 ★ 賢い人々はつねに最高の百科全書である。 ★ 賢者にまるで過ちがなかったとしたら、 愚か者はまったく絶望するほかはないだろう。 ★ 身分不相応の生活をする者は馬脚を現わす。 ★ 迷信は能力的な、巨大な前進的性格の遺産であるが、 不信仰は弱者の、卑怯者の後退し、束縛せられた連中の所有物である。 ★ 道徳の時期は四季と同じく移り変わる。 ゲーテ ★ われ未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや。 ★ 三人行けば必ず我が師あり。 その善なる者を択び、之に従い、その不善なる者はこれを改む。 ★ 上知と下愚とは移らず。 ★ 唯女人と小人とは、養い難いとなす。 これを近づくれば、不遜なり。これを遠ざくれば則ち怨む。 ★ 四十五十にして聞こゆること無ければ斯れ亦畏るるに足らず。 ★ 寡なきを患えずして、均しからざるを患う。 ★ 巧言令色鮮なし仁。 ★ 朝に道を聞けば、夕に死すとも可なり。 ★ 義を見てせざるは勇なきなり。 ★ 肉多しと雖も食の気に勝たしめず。唯酒は量なし、乱に及ばず。 ★ 衆人の毀誉褒貶は多くは私意より出て必ずしも公平を保ち難い。 ★ 貧に処するは逆境なるが故に難く、富に処するは順境なるが故に易し。 ★ 速やかならん事を欲すれば則ち達せず。 ★ 道は人に遠からず、人の道をなして人に遠きは、もって道となすべからず。 孔子 ★ 二つのものは知性の恥なり、語るべきときに黙し、黙すべきときに語るのは。 ★ 二人の王は一つの国には住めない。 ★ 女は男の抱擁にて満たされぬとき、平和のうちにありても争い多し。 ★ 愚かなる者には沈黙にまさるものなし。 この事実を知るならば、その者は愚かにあらず。 ★ 愚かな人にありては、聡明なる人が愚者に対して嫌悪を感ずるよりも 百倍も多くの、聡明な人への反感が見出さるることを知れ。 ★ 男らしさとは親切と慈愛なり、肉体的な意志にあらず。 ★ 美女の巻毛は理性の足の鎖、明知の鳥のわな。 ★ 賢者は一般の人々との愚行を寛大に見のがすべきにあらず。 なんとなれば、両者ともに損なわれるからなり。 サーディー イランの詩人。 (Sadi, 1185?〜1291?) ★ あらゆる大望の最終目的は、幸福な家庭を築き上げることにある。 幸福な家庭はあらゆる事業と努力の目標である。 また、あらゆる欲求がこれに刺激されて実現される。 ★ あらゆる歴史は、それが当代の証拠によって支持されない限りロマンスである。 ★ なに人も考えている真実を発言する権利を有するし、 なに人もそれを破壊する権利を有する。 ★ 人生は相互の譲歩によるほか、社会で存続することはない。 ★ 人類史が、失敗に帰した計画と、 失望に終わった希望との物語以上であったことは滅多にない。 ★ 友人を冷たくあしらい、やさしい言葉一つかけずに友情を死なせる者は、 人生という疲れはてた巡礼の途上におけるこの上ない慰めを、 わざわざ自分の手で捨て去る愚か者である。 ★ 友情は愛と同じく、わずかの途切れによって 強まるかもしれないが、永い不在によって破壊される。 ★ 家庭の幸福のために貯えられる金は一番よい使い方をされる。 妻を世間並みに着飾らせて夫が喜び、自分が世間並みに着飾った姿を見て、妻が喜ぶ。 ★ 専制国の装飾は普通の共和国でもつくられるであろう。 ★ 尋問は紳士の間にみられる会話の様式ではない。 ★ 平等主義者は彼ら自身の水準まで他人を引き上げることを望むが、 彼ら自身以上に引き上げようとはしない。 サミュエル・ジョンソン ★ 年を経るごとに新しい友人を得ることができないと、 必ず孤独に悩まされるようになる。常に友情の手入れを怠らぬことだ。 ★ 思慮分別は人生を安全にするが、往々にして幸せにはしない。 ★ 愛国主義は無頼漢の最後の避難所である。 ★ 永びいた生命は禍いを永びかせる。 ★ 無知が故意の場合は犯罪である。 ★ 神様ですら、この世の終りが来るまでは、人間を裁こうとはなさらない。 ★ 腹のことを考えない人は、頭のことも考えない。 ★ 金を浪費したり、貯蓄する者は最も幸せな人々である。 というのは、両者ともそのことを楽しんでいるからである。 ★ 金銭を取り扱いつけている金持ちの婦人は、それを思慮深く使う。 だが、結婚して初めて金銭を自由にするようになった婦人は、 それを使うことが面白くなり、ふんだんに浪費することになる。 ★ 釣竿は一方に釣針を、他方の端にバカ者をつけた棒である。 サミュエル・ジョンソン イギリスの文学者。 (Samuel Johnson, 1709 - 1784) ★ 人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである。 ★ 嘘とは、私がつくったものではなく、階級に分かれた社会に 生まれたものである。だから私は生まれながら嘘を相続している。 ★ 小説はひとつの鏡である。 ★ 沈黙がカネなのだ。不在が神なのだ。神とは人間の孤独さだ。おれしかいなかったのだ。 ★ 神々と肩を並べるには、たったひとつのやり方しかない。 神々と同じように残酷になることだ。 ★ 私は孤独で自由だ。だが、自由はどこかしら死に似ている。 ★ 裏切者は罪人の寄生虫だ。 ★ 貨幣は私の力をあらわす。 ★ 過ぎ去る時間とは失われた時間であり、怠惰と無気力の時間であり、 いくたびも誓いを立てても守らない時間であり、しばしば引越しをし、 絶えず金の工面に奔走する時間である。 ★ 過去とは、所有者の贅沢だ。 過去を整頓しておくには一軒の家を持つことが必要だ。私は自分の身体しか持たない。 サルトル ★ あらゆる美徳は自己放棄によって完成される。 果実の極度の美味は、萌芽を求めていることからである。 ★ いちばん嫌らしい嘘は、いちばん真実に近い虚言だ。 ★ レコードが、小説から今日の作家が得意とする克明な会話などを 清掃してしまう日が来るに相違ない。 ★ 人間がもうすこし利口であったならば、戦争から生まれる悲劇を免れたはずである。 ★ 家庭よ、閉ざされた家庭よ、私は汝を憎む! ★ 幸福は対抗の意識のうちにはなく、協調の意識のうちにある。 ★ 心というものは、使わずにおくとひからびるものである、 全体がよくなれば、またはよくなるために、部分が貧しくなるものもある。 ★ 恋をしたあとの最大の幸福は、自分の恋を告白することだ。 ★ 愛される男は、女にとって実は、愛をひっかける釘くらいの値打ちしか持っていない。 ★ 永続する芸術作品とは、時とともに嗜好が変わっても、 つねにこれらの新しい嗜好を満足させることのできるものである。 ★ 誤り伝えられた自分の面目のゆえに愛されるよりもむしろ、 自分の真実の姿のゆえに憎悪されるほうが気持ちがよい。 ジイド ★ おお運命よ、運命よ、みなが汝を浮気者だという。 ★ やましい心には疑惧がつきまとうものだ。 ★ われらはいかにあるかを知るも、われらがいかになるかを知らず。 ★ 人を邪道にひっぱり込むため、暗闇の手下どもが真実を言うことがある、 わずかのまことでひっぱり込んでおいて深刻な結果で裏切るために。 ★ 人生は不安定な航海だ。 ★ 人間とは、なんと造化の妙をきわめた驚くべき傑作なのだろう! …でもその人間が、私にとっては、たかのしれた塵芥の精髄としか思われない。 ★ 俺のものはお前のもの、お前のものは俺のもの。 ★ 偉人には三種ある。生まれたときから偉大な人、 努力して偉人になった人、偉大な人間になることを強いられた人。 ★ 口数の少ないのが最上の人。 ★ 喜怒哀楽のはげしさは、その感情とともに実行力までも滅ぼす。 悦びにふける者は、悲しみにもふけるが習い。 ともすれば、悲しみが悦び、悦びが悲しむ。 ★ 外観というものは、いちばんひどい偽りであるかもしれない。 世間というものはいつも虚飾に歎かれる。 ★ 己れの子供を知るは賢い父親だ。 シェイクスピア ★ 弱き者よ、汝の名は女なり。 ★ 恋とは、いわば深い溜息とともに立ち昇る煙、 きよめられては、恋人のひとみに閃く火ともなれば、乱されては、 恋人の涙に溢れる大海ともなる。それだけのもので、大変分別くさい狂気、 息の根もとまる苦汁かと思えば、生命を養う甘露でもある。 ★ 恋は目で見ずに心で見る。だから絵にかいたキューピットは翼を持つが盲目で、 恋の神の心には分別がまったくなく、翼があって目のないことは、せっかちで無鉄砲なしるしだ。 そして、選択がいつも間違いがちだから、恋の神は子供だといわれている。 ★ 悲しみは慰めによって酬いられる。 ★ 愉しみが終わるや、たちまち侮蔑の念を生じ、 理も非もなく追い求むれど、思いをとぐれば、たちまち理も非もなく憎むにいたる。 ★ 愚者は己れが賢いと考えるが、賢者は己れが愚かなことを知る。 シェイクスピア ★ 愛が大きければ心配も大きく、いささかなことも気にかかり、 少しの心配が大きくなるところ、大きな愛もそこに生ずるというものだ。 ★ 招かれないのに来た客は、帰るときにいちばん歓迎される。 ★ 時はすべてのよきことの乳母であり、養い手である。 ★ 最上の男よりも悪い夫はほかにない。 ★ 求めてえた愛はよし。求めずして与えられた愛や、さらによし。 ★ 消えろ、消えろ、つかのまの燭火、人生は歩いている影にすぎぬ。 ★ 王侯・貴族の誇るものは、所詮は名目だけの称号にすぎない。 それは内面的な苦悩に対する単なる外面的な栄誉にすぎない。 ★ 王冠をいだく頭は、ついに安らかに眠るということがない。 ★ 生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。 ★ 男は言いよるときだけが春で、夫婦になってしまうともう冬だ。 女は娘でいるうちは五月の花の時のようだが、亭主持ちになると、たちまち空模様が変わる。 ★ 石のかいも、真鍮の伸べ金でできた金の城壁も、空気もかよわない土牢も、 いかに強い鉄の鎖も、毅然とした精神力を拒むことだけはできない。 ★ 空気のように軽いものでも、嫉妬する者には聖書の本文ほどの手がたい証拠となる。 ★ 簡潔は知恵の精神、冗漫は手足や虚飾だ。 シェイクスピア ★ 罪から出た所業は、ただ罪によってのみ強力になる。 ★ 美徳はけっして怖れられぬ大胆さと強味だ。 ★ 臆病者は、本当に死ぬまでにいくたびも死ぬが、勇者は一度しか死を経験しない。 ★ 自然でない行いは、自然でない混乱を生む。 病気になった心は、聞こえぬ枕に秘密を打ちあける。 ★ 良心という奴は、人を臆病にしてしまうものだ。泥棒しようとすると、とがめやがる。 罵言・中傷してやろうと思うと叱りやがる。 …良心って奴は、人の胸の中で謀反を起こすたいへんな寂しがり屋だ。 ★ 話や歴史で聞いたところでも、 真実の恋というものは、けっして好都合にいったためしはないらしい。 ★ 誰のことばにも耳をかせ、口は誰のためにも開くな。 ★ 軍人の徳である功名心は、大将の影を薄くするような勝利よりも、むしろ敗北を望むものだ。 ★ 輝くものすべて金にあらず。 ★ 過去と来るべき未来はベストに思える。現在の事柄は最高に悪い。 ★ 金を貸すと、金も友だちもなくしてしまう。金を借りると、倹約の心がにぶってしまう。 ★ 雄弁が役に立たないときにも、 純な、無邪気な沈黙が、かえって相手を説得することがある。 シェイクスピア ★ すべての人間は平等につくられている。 彼らはその創造主によって固有の奪うべからざる権利を与えられている。 ★ ひとりの熱狂者は迫害者となりうるし、善良な人たちは彼の犠牲になる。 ★ 商業の利己主義的思想には国というものはなく、 利潤以外になんの情熱も主義も考えない。 ★ 土地を耕やす者は、もっとも価値多き市民である。 彼らは強健であり、最も独立心に富み、最も徳に秀でている。 ★ 大地は人間が生活していくための宝庫である。 ★ 法の執行は法を制定するよりも重要である。 ★ 腹が立ったら、何か言ったり、したりする前に十まで数えよ。 それでも怒りがおさまらなかったら百まで数えよ。 それでもダメなら千まで数えよ。 ★ 金を蓄えるまでは金を使うな。 ★ 高慢は衣食住に必要なすべてのものよりも高くつく。 ジェファーソン 第3代アメリカ合衆国大統領。 (Thomas Jefferson, 1743 - 1826) ★ 人生一世の間は白駒の隙を過ぐるのが如し。 ★ 人窮すれば天を呼ぶ。 ★ 出婦の郷曲に嫁する者は良婦なり。 ★ 剣は一人の敵、学ぶに足らず。 ★ 君子は交わり絶ゆるも悪声を出さず、忠臣は国を去るもその名を潔くせず。 ★ 天は高くして卑きに聴く。 ★ 家貧しければ良妻を思い、国乱れれば良相を思う。 ★ 将となる三世の者は、必ず敗る。 ★ 常人は故俗に安んじ、学者は聞く所に溺る。 ★ 忠言は耳に逆うも、行動するに益あり。 ★ 慈母に敗子あり。 ★ 智者千慮、必ず一失あり。 司馬遷 ★ すべてを世論のせいにする人々は、 観衆の趣味が低級なので、まずい芝居をして拍手喝采される役者に似ている。 ★ 世の中には三種類の友がある。諸君を愛する友、諸君を忘れる友、諸君を憎む友が、これである。 ★ 中傷は、うるさい蜂のようなものである。 これを殺す確信がないならば、手を出してはいけない。 さもないと、前よりもいっそう激しい突撃をくり返す。 ★ 人は自然の悪を知ることを学んで死を軽蔑し、社会の悪を知ることを学んで生を軽蔑する。 ★ 女性がなぜ男性との関係を言いふらすのか。 その理由としてあげられている大半は、男性にとって不利である。 その真の理由は、この方法によってしか女性は男性に支配権を持つことができないからである。 ★ 姦通はひとつの破産である。ただ普通の破産と違う点は、 破産の被害をこうむった人が不名誉をこうむるということである。 ★ 幻想によって幸福な人々は、投機によって財産をつくったようなものであり、 真実によって幸福な人々は、地所あるいは相当の年金によって 財産を所有しているようなものである。 ★ 恋愛は結婚よりももっと興味深い。ちょうど、歴史より小説のほうが面白いのと同じように。 ★ 愚鈍は、もし英知を怖れなければ真の愚鈍とはいえない。 悪徳は、もし美徳を憎まなけれぱ真の悪徳とはいえない。 ★ 真の幸福は目に映じない。 真の幸福は見えざるも、私の場合には希望を失ったとき、はじめて幸福が訪れた。 ★ 経済学者とは、とぎすまされたピカピカのメスと刃のこぼれたメスとをもって、 すこぶる巧みに死者を解剖し、生者を残酷に取り扱う外科医のようなものである。 ★ 賢者とは何か。法に対して自然を、慣習に対して理性を、 世論に対して自己の良心を、謬見に対して自己の判断を対立させる人間である。 ★ 運命と運命をとりまく衣裳は、人生を一幕の芝居にする。上演がすすむに従って、 いちばん律義な人間も、ついには自己の意志に反して役者にさせられてしまう。 シャンフォール フランスの警句家。 (Sebastien Chamfort, 1741 - 1794) ★ あまりにも女を愛してきた人たちの罰は、つねに女を愛するということである。 ★ ことばの商売においては金貨と銀貨のみしか用いてはならない。 ★ できうれば莞爾として死ななければならない。 ★ チュウリップは魂のない花であるが、バラとユリは魂をもっているように見える。 ★ 世の中で成功を収めるには、人から愛される徳と、人を怖れさせる欠点とが必要であろう。 ★ 人の不幸はほとんど反省によってのみ生まれる。 ★ 信心は一種の羞恥心である。それは羞恥心がわれわれの目を伏せさせるように、 すべての禁断のものの前でわれわれの思想を伏せさせる。 ★ 友人が盲目のさいには、私は横顔のほうから彼を視る。 ★ 妻の忍耐ほど彼女の名誉となるものはなく、夫の忍耐ほど妻の名誉とならないものはない。 ★ 子供には批評よりも手本が必要である。 ★ 子供に対して言われる「お利口さん」ということばは、 子供がいつでも理解することばで、しかも人がけっして子供に説明してやらないことばである。 ★ 宗教は手本によって燃えつづける火である。人に伝えられなければ消えてしまう。 ★ 快楽は肉体のある一点の幸福にすぎない。 真の幸福、唯一の幸福、まったき幸福は、魂全体の平穏なうちに存する。 ★ 悪口は意地の悪い人の慰めである。 ★ 戦争によってもたらされたものはまた、戦争によって持ち去られるであろう。 ★ 政治は群民あるいは多数者を知り、かつ導く技術である。 ★ 時はいっさいのものをゆっくりと破壊する。 ★ 最善の法律は慣習から生まれる。 ★ 正義はつねに目標でなければならず、必ずしも出発点である必要はない。 ジューベル「パンセ」 ★ 相談するときには過去を、享受する時には現在を、 何かするときには、それが何であれ未来を思え。 ★ 精神は魂の空気だ。 ★ 肉体は、われわれの存在が野営している仮の小屋である。 ★ 行動するときには規則に従い、裁くときには例外を斟酌せねばならない。 ★ 論争や討論の目的は勝利であってはならず、改革でなければならない。 ★ 趣味は魂の文学的良心である。 ★ 迷信は下劣な魂の持主たちに可能な唯一の宗教である。 ★ 野蛮人が、その生活をその飢えの犠牲にするように、 専制君主は、その権力をその力の犠牲にする。 専制君主の治世は、その後継者たちの治世を貧り食う。 ★ 食卓は祭壇の一種で、祭日や饗宴の日には飾らなければならない。 ジューベル「パンセ」 フランスの哲学者、警句家。 (Joseph Joubert, 1754 - 1824) ★ ある人間の状態をその幸福さによって評価しようとするならば、 彼を満足させるような事柄ではなく、彼を悲しませるような事柄を尋ねるべきである。 ★ われわれの肉体が衣服に包まれているように、われわれの精神は虚偽に包まれている。 ★ われわれの視野・活動範囲・接触範囲が狭いほど、われわれの幸福は大きい。 それらが広いほど、われわれは煩わしく、また不安に感ずる度合いが大きい。 というのは、それらとともに心配・願望・恐怖が増大し、拡がるからである。 ★ われわれ各個人は他人のうちに自己を写す鏡を持っている。 ★ 三種の貴族がある。 (1)血統と位階の貴族、(2)財力の貴族、(3)精神的貴族が、すなわちそれである。 ★ 不道徳行為を望むのは、大きな誤謬の永続を望むことである。 ★ 人は、その生涯の最初の四十年間において本文を著述し、 つづく三十年間において、これに対する注釈を加えていく。 ★ 人は通常、金を貸すことを断わることによって友を失わず、金を貸すことによってたやすく友を失う。 ★ 人間の嫉妬は、彼らがみずからいかに不幸に感じているかを告げるもので、 彼らが他人の行為に絶えず注目しているのは、 彼らみずからが退屈していることを示すものだ。 ★ 人間の幸福の二つの敵は苦痛と退屈である。 ★ 信仰の強制は不信仰を喚起するだけである。 ★ 医者は人間を弱いもの、弁護士は人間を悪いもの、牧師は人間を愚かなものとみる。 ★ 名誉は外に現れた良心であり、良心は内にひそむ名誉である。 ★ 宗教はホタルのようなもので、光るためには暗闇を必要とする。 ショウペンハウエル ★ 宗教は無知の子供であり、その母より永くは生き延びることができない。 ★ 普通人は時をつぶすことに心を用い、才能ある人間が心を用いるのは、時を利用することである。 ★ 男性の間では、愚かで無知な者が、女性の間では醜い女が一般に愛され、ちやほやされる。 ★ 睡眠は死から借りた行為である。睡眠は生命を維持するために、死から借りるものである。 ★ 礼節とは、道徳的にまた知的に貧弱な互いの性質を互いに無視し合いながら、 非難しまいという暗黙のうぢの協定である。 ★ 紙上に書かれた思想は、砂上に印した徒歩者の足跡にすぎない。 ★ 結婚とは、男の権利を半分にして義務を二倍にすることである。 ★ 苦境における友というものは、はたして稀であろうか。反対である! 誰かと友誼を結ぶや否や、その人は苦境にさいしてカネを借りたがる。 ★ 誰かが嘘をついていると疑うなら、信じたふりをするがよい。 そうすると彼は大胆になり、もっとひどい嘘をついて正体を暴露する。 ★ 重要な思想を誰にでもわからせるように表現するほどむずかしいことはない。 ショウペンハウエル ドイツの哲学者。 (Arthur Schopenhauer, 1788 - 1860) ★ あなたが他人から誤解されたら、相手との平和と調和を願いつつ 想像上の会話を試みなさい。やがて誤解は解かれるはずです。 ★ あなたが他人について感じたり、考えたりしたことは、 あなた自身の中で体験していることと同じです。 したがって、自分についてこう感じてもらいたいと思うように、 あなたも他人について思わなくてはなりません。 ★ あなたが他人に対して望んでいることを、あなたは自分に対しても 望んでいるのだということを忘れてはなりません。 あなたがもし他人の失敗や不幸を望んでいるとしたら、あなた自身も失敗を招き、 不幸になる可能性が大きいことを知るべきです。なぜならあなた自身がそれを望んだからです。 ★ あなたが信頼している人に、全力をあげてそのことを知らせなさい。 あなたはきっとその返礼を受けとるはずです。 ★ あなたが自分に望むことを他人にも望みなさい。自分が望まないことを他人に望んではなりません。 ★ あなたの上司に対するあなたの考え方や評価を変えなさい。 あなたが肯定的に評価すれば、相手もそのようにふるまうでしょう。 ★ あなたの思想と感情をあらわすあなたの言葉は、あなた自身ばかりでなく 他人をも癒す力を持っています。あなたは自分のためばかりでなく 他人のためにもよい言葉を使う習慣を身につける必要があります。 ★ あなたを悩ましたり、悪口をいう人にも、平静な心で注意を向けなさい。 きっとあなたにとって得るところがあるはずです。良薬が口に苦いように、 あなたに偉大なる存在が苦言を呈しているかもしれないからです。 ★ つねに他人の幸福、富の増大を願いなさい。 そうすればあなたはいっそう富と友人、顧客や依頼者、 驚くべき幸せな経験を自分に引きつけることになるでしょう。 ★ 人から忠告を受けたら、彼の中に天の声、天の意思があると思いなさい。 そうすればその忠告は、たとえどんな内容のものであっても、 あなたにとって有益なものとなるでしょう。 ジョセフ・マーフィー ★ 人はしばしば他人からの正確な批判に腹を立てます。 しかしどんな批判であれ、あなたがそれに同意しないかぎり、 あなたを傷つけることはできないのです。 ★ 人生は不思議なもので、同じような考え方、趣味、気質の人間が 自然と寄り集まってきます。これを類友の法則といいます。 その人のつき合っている人を見ればその人がわかります。 ★ 人間関係で悩んでいる人は、他人との折り合いの悪さで悩んでいるのではありません。 自分との折り合いの悪さで悩んでいるのです。 ★ 他人があなたを批判し、その批判の内容が当たっているならば、 喜んで感謝し、その言葉を多としなさい。 これはその欠点を正す機会をあなたに与えてくれるものです。 ★ 他人とうまくやっていく能力は、自分とうまくやっていく能力と同じです。 まず自分とうまくやっていくことを身につけなさい。 そうすれば他人とうまくやっていけるようになります。 ★ 他人の幸せを豊かな気持ちで祝福しなさい。 それは同時に、あなたが自分自身を祝福していることを意味します。 ★ 他人の心で状況をながめてみなさい。そうすれば真実が見えてきます。 ★ 他人の成功はあなたの成功であり、他人の幸福はあなたの幸福です。 そう思えるようになれるように訓練しなさい。それがあなたにとって最高のツキの訓練です。 ★ 他人の暗示や言うことは、あなたを害することはできません。 唯一の力はあなた自身の考え方と行動です。 ジョセフ・マーフィー ★ 他人の言うことは、あなた自身の考えや精神的参加を通さないかぎり、あなたを傷つけることはできません。 ★ 他人をどうしても許せないという人は、いつまでも痛みのとれない傷を 負っているようなものです。そういう人生が楽しかろうはずがありません。 ★ 他人を羨望し、他人のものを欲しがるのは自分自身を貧しくすることです。 ★ 他人を豊かにするとあなたはどうなりますか。 ここでは単純な計算は通用しません。あなたもまた豊かになるのです。 ★ 信頼とは信頼に値する材料があるからするというものではなく、 まず先に信頼してしまうことなのです。信頼されると人はそれにこたえようとするものです。 ★ 口ベタな人は、たんに人に話しかけるのがヘタなのではありません。 自分に語りかけるのがヘタなのです。 ★ 周囲の人たちから好感をもたれていると、よいチャンスにめぐり合う機会も多くなります。 では、好感をもたれていないとよいチャンスにめぐり合わないだけですか。 それだけではありません。憎まれたり不快感を待たれていると、 マイナスの機会に出会うことになります。これはチャンスにめぐり合わないよりも悪い事態です。 ★ 怒りや憎しみは毒です。毒にあたって苦しむのは、あなた自身です。 ★ 愛と善意を人に与えなさい。与えれば与えるほどあなたは受けとることになります。 しかも返ってくるときには非常に大きくなっているものです。 このことはお金についても同じです。 ★ 感情が人の運命を大きく左右していることに気づきなさい。 感情のコントロールができる人が人間関係の勝利者です。 ★ 感情的な議論や他人のかんしゃくにつられてはいけません。 そういうときは、なだめても無駄です。他人の感情の尻ぬぐいをしてはいけません。 あくまでも正しいことから離れてはいけないのです。 ★ 感謝は人間関係がうまくいくコツです。 あなたは自分の夫に妻に、家族に友人に、上司に部下に感謝していますか? ジョセフ・マーフィー ★ 気をつけなさい。「共感」というのは他人とともに泥沼に落ち込むことを意味します。 ★ 気をつけなさい。同じような心的状態の人間は寄り集まってくるものです。 いつも不平・不満を口にしている人のところには、似たような人間が寄ってきます。 そして、いつも失敗ばかりしている人のところには、失敗者が集まってきます。 ★ 現実の自分よりも理想の自分を愛しなさい。 そして理想の自分で他人と接するべきです。これが他人から評価される秘訣です。 ★ 真の友を得たいと思うなら、まず自分自身が自分に対して 友達になりたいような人物になることを心がけるべきです。 ★ 真の友を得たいなら、自分が愛され、正しく評価され、 誰からも頼りにされていると想像し、そう感じるようつとめなさい。 まもなく真の友が得られるでしょう。 ★ 自分自身のために願うことを他人のためにも願いなさい。 これが調和的な人間関係を保つ秘訣です。 ★ 許すという技術で最も肝心なことは、喜んで許すということです。 もしあなたが心から相手を許したいならば、あなたはその困難の半分以上は越えたことになります。 ★ 誰かがあなたが不幸になることを祈っているとき、 その人に力を与えるのは愚かなことです。最良の方法は彼らを笑い飛ばすことです。 ★ 誰でも心の中にもっとも深く根ざしている願望は、 自分の本当の価値を認めてもらいたいということです。 他人の価値を認めなさい。そうすればあなたの価値も認めてもらえます。 ★ 過去の過ちを改めた人は、すでに生まれ変わっているのです。 いつまでも責めることは、無実の人を責めることと同じです。 ジョセフ・マーフィー イギリス出身のニューソート派の牧師。 (Joseph Murphy, 1898 - 1981) ★ いかなる人間も自分自身の掟に従って自由に生きたいと思う。 ★ おお嫉妬よ!お前は細事の拡大したものである。 ★ お前が刹那から追い出したものを永遠は返してはくれない。 ★ お前自身を知ろうとするならば、いかに他の人々が行動するかを観察せよ。 お前が他の人々を理解しようとするならば、お前自身の心を見よ。 ★ 世界史は世界審判である。 ★ 人生の中から、諸君には二つの道が拓かれている。 一つは理想へ、他の一つは死へと通じている。 ★ 人生はほんの一瞬のことにすぎない。死もまた、ほんの一瞬である。 ★ 人間はひとりひとりをみると、みんな利口で分別ありげだが、 集団をなせば、たちまち馬鹿が出てくる。 ★ 勇敢な男は、自分自身のことは最後に考えるものである。 ★ 大衆が芸術を引き下げると一般に言われているが、それは真実ではない。 芸術家が大衆を引き下げるのであって、 芸術が堕落した時代は、いつも芸術家によってであった。 ★ 天才のランプは人生のランプより早く燃える。 ★ 学問はある人にとっては神々しい女神であり、 他の人にとっては、バターをくれる有能な牝牛である。 ★ 学殖のふえるものを味わうのは趣味である。 ★ 小心者は成功する率が少ない。 ★ 幸福には翼がある。つないでおくことはむずかしい。 ★ 悪行の呪いは、絶えずそれが悪を生まざるをえないところにある。 ★ 愛の光なき人生は無価値である。 ★ 昂奮した党派の叫びの中から、真理の声を聞き取ることはむずかしい。 シラー ★ 時の歩みには三とおりある。 未来はためらいながら近づき、現在は矢のように飛び去り、過去は永遠に静止している。 ★ 汝が死ぬ前日に懺悔せよ。 ★ 神は、もはや人間の力では助けられないときにのみ助ける。 ★ 神は勇者を叩く。 ★ 自然は無限に分割された神である。神と自然は、完全に相等しい二つの偉大な力である。 ★ 誰をも怖れない者は、誰からもこわがられている者に劣らず強い。 ★ 諸君は暴民の怒号にまどわされてはいけない、狂い立つ愚人の暴力に動じてはいけない。 だが、奴隷が鎖をちぎって自由の人間になったとき、それを怖れおののくことは無用だ。 ★ 重荷をいだいた胸は打ち明ければ軽くなる。 シラー ドイツの詩人、歴史学者。 (Johann Christoph Friedrich von Schiller, 1759 - 1805) ★ つねに人間は己れに対しては、あることを考え、他人に対しては他のことを考える。 人間は他人を判断するのとは異なったごとく己れを判断す。 ★ 口論にては真理はつねに失わる。 ★ 多くの人々は忠告を受けるも、それによりて利するは賢者のみ。 ★ 好意を受くるは自由を売ることなり。 ★ 己れ自身を幸福と考えざる人間は幸福にあらず。 ★ 徳によりて汝がとぐるあたわざることを、汝はへつらいによりて獲得す。 ★ 忠告は秘かに、称讃は公に。 ★ 恋人は火のごときものなり。動揺すればするほど燃ゆる。 ★ 教育を軽蔑する者が唯一の無学者なり。 ★ 最高に到達せんと欲せば最低から始めよ。 ★ 死の恐怖は死そのものよりも怖ろし。 ★ 汝の友を影にて戒め、公には称讃せよ。 ★ 裁判をあえて受けざる者は、有罪を告白するものなり。 ★ 過失を率直に告白するは、それが無罪となるひとつの段階なり。 シルス ローマの喜劇作家。 (Publius Syrus, B.C100頃) ★ いっさいのよい議論は人を立腹させる。 ★ 型にはまった感傷的な見合いほど馬鹿げたものがどこにあろうか。 この合法的な売淫は羞恥心を傷つけさえする。 ★ 天才の特徴は、凡人がひいたレールに自分の思想をのせないことだ。 ★ 女というものは、始終どこかに故障のある機械みたいなものだ。 ★ 女に愛されていることが確かであると、男は彼女が他の女より美しいか、 美しくないかを検討する。女心がわからないと、顔のことなど考える暇がない。 ★ 子供は涙で命令し、聞いてもらえないと、わざと自分を傷つける。 ★ 幸福がこのうえもなく大きいときには微笑と涙が生まれる。 ★ 恋が生まれるまでは、美貌が看板として必要である。 ★ 恋するとは、自分が愛し、自分を愛してくれる相手を見たり、触れたり、 あらゆる感覚をもってできうる限り近くに寄って感じることに快感を感じることである。 ★ 恋というものはなんとおそろしい情熱だろうか。 それなのに、世間の嘘つきどもは、恋をあたかも幸福の源泉のように言っている。 ★ 恋愛はみずから鋳造した貨幣で支払われる唯一の情熱である。 ★ 恋愛は大臣の椅子のように、簡単には手に入れることのできない一つの幸せな将来なのである。 ★ 恋敵に関しては、中庸を得るということはない。 ★ 暴君に最も好都合な観念は神の観念である。 ★ 最も賢明なことは、自分を己れの打ち明け相手にすることである。 ★ 軽蔑というのは、馬鹿ていねいなことばのうちにいつも巧みにかくされている。 ★ 退屈はすべてを奪う、自殺する勇気さえも奪うのである。 ★ 高慢な女は自尊心から嫉妬を移す。 ★ 高慢不遜の性格においては、自己に対する憤怒と他人に対する激怒とは紙一重だ。 スタンダール グルノーブル出身のフランスの小説家。 ★ あらゆる人間関係の中でもっとも親密な関係、 すなわち確固たる、何もかも分かち合う、愛の関係においては、 まるで円を作って遊んでいる子供のように、 あるいは儀式が進む場所のように、ほとんど言葉なしで話が進む。 そして二人がその場にいるという事だけで、もうお互いに話は通じるのである。 ★ おそらく政治は準備を必要と考えられない唯一の職業であろう。 ★ われらの目的は成功ではなく、失敗にたゆまずして進むことである。 ★ 劣忙は生気欠乏の微候である。 そして、怠ける能力は大いなる嗜好欲と、強い個性の意識とを意味する。 ★ 愛する二人のお互いに対する理解は、単なる知識以上のものである。 なぜなら愛によって結びついたものは、 他の関係のように捨て去ることも曇らせることもできないからだ。 ★ 愛する二人はほとんど無表情で、言葉はなおさら少なく向かい合い、 二人の良い所も悪い所も分かち合おうと努力し合い、互いの心を喜び捧げ持つ。 ★ 愛は自然の法則に則っている。 愛は自然の造化に親しむことによって得られ、自分勝手に愛しようとしても無理である。 ★ 最も残酷な嘘はしばしば沈黙のうちに語られる。 ★ 最上の男は独身者の中にいるけれども、最上の女は既婚者の中にいる。 ★ 結婚は人生そのもの。戦場であって、バラの園ではない。 ★ 結婚を尻込みする人間は、戦場から逃亡する兵士と同じだ。 スティーブンソン イギリスの小説家、詩人。 ★ 健康の維持はわれわれの義務である。生理学的道徳ともいうべきものの存することを知る人は稀である。 ★ 子供は父母の行為を写す鏡である。 ★ 目にはいったすべての者を愛し、愛した者をすべてむさばった移り気の男。 ★ 詩人の詩文は石碑に刻まれて残っていくが、天才はそのまま永く生き残っていく。 スペンサー イギリスの哲学者、社会学者、倫理学者。 (Herbert Spencer, 1820 - 1903) ★ いかに生きるかを学ぶには全生涯を要す。 ★ なに人も永く仮面を冠りえず。偽装はやがて自己の天性へ還る。 ★ まだ感じやすきうちに心を訓練するは容易なり。 ★ われらはつねに命の短きを嘆じながら、あたかも命の尽くる時期なきごとくふるまう。 ★ われらは自己のものを他と比較することなしに楽しみなし。 他人がより以上幸福であるということに苦しめられるならば、 人はけっして幸福ではありえぬ。 ★ カネによりてもたらされし忠実さは、カネによりて裏切らる。 ★ カネは火によりて験され、勇者は逆境によりて験さる。 ★ 人は教えるうちに学ぶ。 ★ 人を軽蔑すべく笑止なればなるほど、いよいよ彼の舌は締りなし。 ★ 人生よりむずかしき芸術はなし。他の芸術・学問にはいたるところに師あり。 ★ 人間が一人でもおれば、必ず親切にしてやる機会がある。 ★ 仕事は高貴なる心の栄養なり。 ★ 他人に対して善行をなす者は、何よりも多く己れ自身に対して善行をなす。 ★ 何であれ伝え方や行ない方次第で、その事柄の価値そのものが大きく変ってくる。 これは人の世話をする場合によく当てはまる。とげとげしい気持でいやいやながら 世話をすれば、親切な行ないも固くなったパンみたいなものになる。 「飢えた者は仕方なく食べるが、ともすると喉につかえる」というではないか。 ★ 友情は、つねに利をもたらすも、愛は害をもたらす場合もありうる。 ★ 多くの愚者はみずからの倦厭を感ずることによりて悩む。 ★ 好首尾かつ好運にはこばれし犯罪は美徳と称さる。 セネカ ★ 性格のための証拠は、いかなる細事からでも取り出しうる。 ★ 憤怒より己れを抑えるには、他人の怒れるときに静かにそれを観察することなり。 ★ 未来を気づかう心は悲惨なり。 ★ 死がいかなる場所において汝を待ち受けているか不明なり。 ゆえに、いかなる場所においても死を待ち受けよ。 ★ 死自体よりも死の随伴物が人を怖れさす。 ★ 汝がいっさいを屈服させんと欲せば、汝自身を理性に屈服せしめよ。 ★ 生命は短く芸術は永し。 ★ 神が存在すると思わざる人は自己を偽わるものなり。 たとえ、かかることを絶えず確言しても、日夜不安なるがゆえなり。 ★ 経済学は己自身の世帯をやりくりする科学なり。 ★ 罪を憎みて罪人を憎まず。 ★ 耐え忍んだ事柄は甘き記憶なり。 ★ 自立への大いなる一歩は満足なる胃にあり。 セネカ 古代ローマの政治家、思想家、詩人。 (Lucius Annaeus Seneca, B.C.5? - B.C.65?) ★ パンさえあれば、たいていの悲しみは堪えられる。 ★ 人間とは、己れの行った仕事の子供である。 ★ 光り輝くものすべて金にあらず。 ★ 好運はそれが失われるまでは知られない。 ★ 真の勇気というものは、極端な臆病と向うみずの中間にいる。 ★ 自分のポケットの中の小銭は、他人のポケットの中の大金にまさる。 卵を抱いているのはいいことだ。塵も積もれば山となる。 ★ 自由のためなら、名誉のためと同じように、 生命を賭けることもできるし、また賭けねばならない。 ★ 裸で私はこの世にきた。裸で私はこの世から出ていかねばならないのだ。 セルバンテス「ドン・キホーテ」 スペインの作家。 (Miguel de Cervantes Saavedra, 1547 - 1616) ★ われはアテネ人にあらず、ギリシア人にあらずして世界市民なり。 ★ 人は誰ひとりとて、みずから進みて悪事を行う者はなし。 ★ 人間の最大の幸福は、日ごとに徳について語りうることなり。 魂なき生活は人間に価する生活にあらず。 ★ 他の人々は食わんがために生き、己れ自身は生きんがために食う。 ★ 善人においては現世にても死後にても悪は発生せず。 ★ 四つが裁判官に必要なり。 親切に聞き、抜け目なく答え、冷静に判断し、公平に裁判することなり。 ★ 悪法も法なり。 ★ 最も尊重せねばならぬのは、生くることにあらず、よく生くることなり。 ★ 死はいうまでもなく、肉体よりの解放にほかならず。 ★ 汝が良妻を持たば幸福者にならん。悪妻を持たば哲学者にならん。 ★ 猟人は犬もて兎を狩り、おべっか使いは称賛もて愚者を狩る。 ★ 私が知るすべては、なにも知らざることなり。 ★ 結婚するが可か、せざるが可か。いずれにせよ、汝は後悔せん。 ★ 豚となりて楽しまんより、人となりて悲しまん。 ソクラテス ★ たとえ身体は奴隷なるも、精神は自由なり。 ★ 事は他人を援助することによりて己れ自身を益す。 ★ 女よ、女はものを言わぬが花よ。 ★ 模作は文学の基礎である。 ★ 陰にてよからぬ企てをする人間どもの心は、 その悪事が実行に移されるに先立ちて、よからぬことを企てし罪に問われがちなり。 ソフォクレス アテナイの悲劇作家。 (Sophokles, B.C.496? - B.C.406) ★ すべての不幸は未来への踏み台にすぎない。 ★ たとえ善意と協調と思いやりの限りを尽くしても、まだ友情と呼ぶには十分ではない。 友人同土は、世間のいうように単に調和だけに生きるものではなく、 メロディーに合わせて生きるものであるからだ。 ★ ひとりの徳行ある者には九千九百の美徳のパトロンがある。 ★ われわれは友人に食事や衣服や健康の心配をしてもらおうとは、思わない。 そうしたことは隣人たちでもやってくれるだろう。 これと同様のつとめを、われわれの魂に対して果たして欲しいのだ。 ★ ビロードのクッションに坐わっているよりも、 気がねせずにカボチャの上に坐っているほうがよい。 ★ 人間は自己の幸福の工匠である。 ★ 友を探し求める者は不幸である。というのは、忠実な友はただ彼自身のみなのであるから。 友を探し求める者は、己れ自身に忠実な友たりえない。 ★ 地球は死んだ歴史の断片ではなく、生きた詩だ。 ★ 奴隷制度が合法化され、かつ保護されている国では、 潔白な市民にふさわしい唯一の場所は牢獄である。 ★ 新聞を読まない人たちは幸福である。 なぜならば、彼らは自然に目を向け、それを通じて神を見るからである。 ★ 果実を食べる者は、少なくとも種子を植え付けるべきだ。 ★ 理不尽に投獄する政府のもとでは、正義の人間の真の場所もまた監獄である。 ★ 真に善きものはすべて廉価であり、有害なものはすべて高価である。 ★ 詩は真理の全体を包含し、哲学はその部分を表現する。 ソロー アメリカの作家、思想家、詩人、博物学者。 (Henry David Thoreau, 1817 - 1862) ★ 他人を軽視することならば喜んで聞く人間多し。 ★ 勇気のあるところに希望あり。 ★ 大帝国は小胆によりては維持されず。 ★ 孤独になりて、これを平和と称す。 ★ 悪意と猜疑は自由を装うこともありうる。 ★ 戦争も悲惨なる平和よりよし。 ★ 昔は犯罪によりて苦しみ、今日は法律によりて苦しむ。 ★ 最悪の敵はほめそやす者なり。 ★ 繁栄は人間の心にとりて、不運以上にきびしき試練なり。 人間は不幸に堪えられうるも、幸福には腐らさる。 ★ 裏切者は、彼らが利得を与える人たちによってさえも憎まれる。 ★ 邪なる平和は、戦争より邪悪なり。 タキトウス 帝政期ローマの政治家、歴史家。 (Cornelius Tacitus, 55? - 120?) ★ およそ人の天に生きんとて地に死ぬるを悲しむ者は、 永劫の雨のさわやかなるをいまだかしこに見ざる者なり。 ★ われは悲しみの市への入口なり、われは永久なる悩みへの入口なり、われは滅びの民への入口なり、 汝らここに入らん者、すべての望みを棄てよ。 ★ 初めはつねにむずかしといえども、人の登るに従いて、その労を少なうするは、これこの山の自然なり。 ★ 憎しみを天に享くるすべての邪悪は、その目的非を行うにあり、 しかして、いっさいのかかる目的は、あるいは力により、あるいは欺瞞によりて他を苦しむ。 ★ 汝が汝の学べるところのものを顧みて、その教えのわがことばに伴うをうるや否やをみる。 ダンテ「神曲」 ★ こちらの言い分を相手に聞かせようとする余り、相手のボタンや手を掴んではならない。 相手がこちらの言葉を聞きたくないのなら、いっそ自分の舌を抑えたらどうだ。 ★ たとえ自分自身が正しいと思っても、けっして昂奮して荒々しく討論してはいけない。 ★ できれば、人より賢くなりなさい。しかし、それを、人に知らせてはいけない。 ★ どのように話すかは、話の内容と同じくらい重要である。 判断力を持っている人間よりも、耳をくすぐられて喜ぶ人間の方が多い。 ★ 怒りよりも軽蔑をかくすことがより必要である。 前者はけっして忘れられないが、後者はときには忘れられる。 悪意はしばしば忘れられるが、軽蔑はけっして忘れられない。 ★ 怠惰は弱い頭の逃避場、愚者の休日にすぎない。 ★ 文体とは思想のスタイルである。 ★ 無作法な人はしばしば笑うが、けっして微笑しない。 それに反して、躾のよい人々はしばしば微笑するが、けっして笑わない。 ★ 相手の本心を知りたければ、相手の顔をじっと見つめることだ。 表情を見ていると、言葉の意味がつかみやすくなる。 ★ 知識には作法の衣を着けねばならない。そして世間に出る道を円滑化せねばならない。 作法のない知識は偉大なダイヤモンドの原石のようなものだ。 戸棚に並べて好奇の眼で眺めるのにはもってこいであり、 またその稀少価値のゆえに尊ばれる。しかし最も賞讃されるのは磨き上げられた時である。 チェスターフィールド イギリスの文人政治家。 (Lord Chesterfield, 1694 - 1773) ★ あなたが明日会う人々の四分の三は、「自分と同じ意見の者はいないか」と 必死になって探している。この望みをかなえてやるのが、人に好かれる秘訣である。 ★ あなたの話し相手は、あなたのことに対して持つ興味の百倍もの興味を、 自分自身のことに対して持っているのである。中国で百万人の餓死する大飢饉が起こっても、 当人にとっては、自分の歯痛のほうがはるかに重大な事件なのだ。 首に出来たおできのほうが、アフリカで地震が四十回起こったよりも 大きな関心事なのである。人と話をする時には、このことをよく考えていただきたい。 ★ ちょっとした心掛け一つで、この世全体が少しでも幸福になる。 一人ぼっちの人や意気消沈している人を見かけたら、 その場で二言三言やさしい言葉をかけてあげよう。 たぶん明日になれば、そんな親切をしたことは忘れてしまうだろう。 だが親切にされた者は、あなたの言葉を一生胸に抱き続けるだろう。 ★ なぜ自分の愛犬をしつける時に用いるのと同じ方法を、人間に応用しないのだろう。 なぜ鞭の代わりに肉を、批評の代わりに賞讃を用いないのだろう。 ★ にっこりするコツおよびその効果を考えよう。まず世間や人々に本当に 誠意をもって対さねばならない。この心掛けがなければ、にっこりしても 不自然にしか見えない。だが人前ではいつもにっこりするよう心掛けるだけでも、 けっこう役に立つ。ほほ笑みかけられた相手が幸福になり、 その幸福がブーメランのように、こちらへはね返ってくるからだ。 相手の気分がよくなれば、こちらの気分もよくなり、間もなく笑顔が本物になる。 また、にっこりすると、不快な気持やよそよそしい気持が抑えられる。 にっこりほほ笑みかければ、相手が好きだということを、それとなく伝えることになる。 相手にもその気持が伝わり、こちらが好きになる。 まあ一ぺんにっこりする習慣をつけてみたまえ。きっといい事があるはずだ。 ★ まず相手の長所を賞める。それから徐々に相手の欠点を教えてやればよい。 この方法を用いれば、会社、工場、家庭で効果があり、 妻に対して、子供に対して、両親に対して、ほとんど世界中の人間に対して効果がある。 ★ もし、口論して千載の悔いを残したくなかったら、いくら自分に理があると思っても、 相手の言う、ちょっと耳の痛いことにもがまんして耳を傾けることだ。 ★ もし一日だけ親切にし、思いやりを示すことができれば、 もう一日続けることができる。これには一銭もかからない。今日から始めよう。 デール・カーネギー ★ もし結婚生活が暗礁に乗り上げそうになったら、自分の伴侶の好ましい所と、 夫や妻としての自分の至らない所を表にして比較してはどうか。 あなたの人生の転機となるかも知れない。 ★ われわれはお互いに相手を尊敬すべきだ。どっちみちお互いに大した人間ではないのだから。 百年もすれぼ完全に忘れ去られてしまう。人生は自分の手柄話を とくとくと述べたてるには短すぎる。相手に話をさせよう。 ★ 人から押しつけられた意見よりも、自分で思いついた意見のほうを、 われわれは、はるかに大切にするものである。とすると、人に自分の意見を 押しつけようとするのは、そもそも間違いだといえる。 暗示を与えて、結論は相手に出させるほうが、よほど利口だ。 ★ 人と会うたびに何か親切を尽くしてあげることだ。 一日が終ったら、自分の親切が何をもたらしたか、よくかみしめてみよう。 たった一回の親切にどんな大きな意味があるか、ちょっと分らないだろうが、 これだけは確かである。親切は相手が好きだというしるしであり、 親切を受ければ、相手もある程度までこちらが好きになる。 ★ 人と会う約束ができることは、相手の信頼を得たしるしである。 もし約束を破れば、相手から盗みをしているのだ。 といっても金を盗んでいるのてはない、「人生」の銀行から 時を盗んでいるのだ。相手にとって一生取り返しがつかない時を。 ★ 人はだれでも他人よりも何らかの点で優れていると考えていることを忘れてはならない。 相手の心を確実に掴む方法は、相手が相手なりの 重要人物であるとそれとなく、あるいは心から認めてやることである。 ★ 人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない。 この事実に気づいている人は、はなはだ少ないように思われる。 しかし、人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。 すなわち、みずから動きたくなる気持を起こさせること…これが、秘訣だ。 かさねていうが、これ以外に秘訣はない。 もちろん、相手の胸にピストルを突きつけて、腕時計を差し出したくなる気持を 起こさせることはできる。従業員を首きりでおどして、協力させることもできる。 少なくとも、監視の目を向けている間だけは。鞭やおどしことばで 子供を好きなように動かすこともできる。しかし、こういうお粗末な方法には、 常に好ましくない跳ね返りがつきものだ。 人を動かすには、相手の欲しているものを与えるのが、唯一の方法である。 ★ 人間にもっとも必要な特質とは何だろうか。管理者の能力、偉大な精神力、 親切心、勇気、ユーモアを解する心、こんなものはみな違う。 もっともそのどれもが、ごく重要であるが。私の考えでは、それは友人を作る能力である。 一言にして言えば、相手の最大の長所を見出す能力である。 デール・カーネギー ★ 人間は理性の動物ではない。感情に動かされやすい、偏見に満ちた、 自負心に動かされて行動する動物である。 人を相手にする時は、常にこの心掛けを忘れないことだ。 ★ 人間嫌いを直す簡単な方法は一つしかない。 相手の長所をみつけることだ。長所は必ずみつかるものだ。 ★ 他人に興味を持つことによって自分自身を忘れよう。 毎日、だれかの顔に喜びの微笑が浮かぶような善行を心がげよう。 ★ 動作はことばよりも雄弁である。微笑はこう語る。 「わたしはあなたが好きです。あなたのおかげでわたしはとても楽しい。 あなたにお目にかかって嬉しい」。犬がかわいがられるゆえんである。 われわれを見ると、犬は喜んで夢中になる。自然、われわれも犬がかわいくなる。 心にもない笑顔そんなものには、だれもだまされない。 そんな機械的なものには、むしろ腹が立つ。わたしは真の微笑について 語っているのである。心あたたまる微笑、心の底から出てくる笑顔、 千金の価のある笑顔について語っているのだ。 ★ 友人が欲しければ友人の事をいつも心にかけるように心掛けることだ。 相手の名前を覚えればその人に対して口では言い尽くせない好意を示したことになる。 その人に対して好印象を与えたことになる。 自分の名前を覚えてくれたことで、相手の自尊心は高まるからだ。 ★ 友人を得、こちらの考えに同調させる最も確実な方法は、 相手の意見を十分に取り上げてやり、相手の自尊心を満足させてやることだ。 ★ 女性は、誕生日や記念日を重視する。その理由は…これが、男性にはわからない。 普通、男は、あまり多くの日付を覚えなくても、けっこう暮らして行ける。 だが、忘れてならない日も若干はある。たとえば、1492年(コロンブスのアメリカ大陸発見)と 1776年(アメリカの独立宣言)、それに、妻の誕生日と自分たちの結婚記念日だ。 初めの二つは、場合によっては忘れてもよかろう。しかし、あとの二つは絶対に忘れてはならない! デール・カーネギー ★ 子供の大望を聞いて笑ってはいけない。 子供にとって、笑いはからかいを意味することが多く、 からかいほど心を苦しめるものはない。 子供が身のほど知らずの大望について語る時に親のなすべきことは、 その大望についてあらゆる観点から、よく話し合ってやることだ。 そしてできることなら、どうすればその目標に成功する望みをもって近づけるか、 その方法を助言してやる。それからさあ、やりなさいと前進を勧める。 ありとあらゆる激励を与えてやる。 何よりも、子供が自力でできる事には手を貸さないことだ。 自分で自分の成功を育てる特権と感激を取り去ってはいけない。 ★ 幸福になりたければ、やれ恩を返せだの恩知らずだのと言わないで、 人に尽くす喜びだけを生き甲斐にしようではないか。 ★ 恨みを抱くな。大したことでなければ、堂々と自分の方から謝まろう。 頑固を誇るのは小人の常である。にっこり握手して自分の誤ちを認め、 いっさいを水に流して出直そうと申し出てこそ、大人物である。 ★ 成功には何のトリックもない。 私は、私に与えられた仕事に全力を尽くしてきただけだ。 ★ 最上の議論をうる唯一の途は、それを避けることにある。 ★ 現代生活は忙しい。用件はさっさと述べ、 言うべきことを言ったら、そこで話をやめて、相手に話の場を譲る方がよい。 ★ 目つき、口ぶり、身ぶりなどでも、相手の間違いを指摘することができるが、 これは、あからさまに相手を罵倒するのとなんら変りない。 そもそも、相手の間違いを、なんのために指摘するのだ? 相手の同意を得るために?とんでもない! 相手は、自分の知能、判断、誇り、自尊心に平手打ちを食らわされているのだ。 当然、打ち返してくる。考えを変えようなどと思うわけがない。 どれだけプラトンやカントの論理を説いて聞かせても相手の意見は変らない。 傷つけられたのは、論理ではなく、感情なのだから。 ★ 相手に本当の興味を持とうと努力すれば、こちらに興味を持たせようと 二年間悪戦苦闘の末、やっと得られる友人より、多くの友人が二時間もあれば得られる。 言い換えれば、友人を得る最上の方法は、まず自分が友人になることだ。 デール・カーネギー ★ 相手の考え、行動には、それぞれ、相当の理由があるはずだ。 その理由を探し出さねばならない。そうすれば、相手の行動、さらには、 相手の性格に対する鍵まで握ることができる。ほんとうに相手の身になってみることだ。 ★ 相手は間違っているかも知れないが、彼自身は、自分が間違っているとは 決して思っていないのである。だから、相手を非難しても始まらない。 非難は、どんな馬鹿者でもできる。理解することに努めねばならない。 賢明な人間は、相手を理解しようと努める。 ★ 相手を腹の底から笑わせることができれば、友人になる道が開ける。 相手が一緒になって笑うのは、いくらかでもこちらが好きな証拠だ。 ★ 自分の長所、欲求を忘れて、他人の長所を考えようではないか。 そうすれば、お世辞などは全く無用になる。 うそでない心からの賞讃を与えよう。”心から賛成し、惜しみなく賛辞を与え”よう。 相手は、それを、心の奥深くしまいこんで、終生忘れないだろう…与えた本人か忘れても、 受けた相手は、いつまでも忘れないでいつくしむだろう。 ★ 議論に勝つことは不可能だ。もし負ければ負けたのだし、たとえ勝ったにしても、 やはり負けているのだ。なせかといえは仮に相手を徹底的にやっつけたとして、 その結果はとうなる? やっつけたほうは大いに気をよくするだろうが、 やっつけられたほうは劣等感を持ち、自尊心を傷つけられ、噴慨するだろう。 ★ 議論に勝つ最善の方法は、この世にただ一つしかない。 その方法とは議論を避けることだ。毒蛇や地震を避けるように議論を避けるのだ。 デール・カーネギー アメリカの実業家、作家。 (Dale Carnegie, 1888 - 1955) ★ いまだかつて、敵をつくったことのないような人間は、けっして友を持つことはない。 ★ 信仰のあらゆる形式を超えて信仰にしがみつけ。 ★ 恋して恋を失ったのは、まったく愛さないよりもましだ。 ★ 時には今日なく、永劫には未来なく、永遠には過去はない。 ★ 時間の谷間では、しばしば時間の丘が永遠の山をさえぎる。 ★ 暗の中に泣く児、泣く声のほかは知らぬ児。 ★ 現代には現在なく、来世には未来なく、未来には過去なし。 ★ 男は猟師であり、女は獲物、つやつやと光った狩られる動物である。 ★ 男同土の相違は、せいぜいのところ天と地くらいだが、 極悪の女と最善の女の相違は、天国と地獄の距りがある。 ★ 自愛・自識・自制、この三者だけが 人生を導き、高貴な力にいたらしめるものである。 テニソン イギリスの詩人。 (Alfred Tennyson, 1809 - 1892) ★ 「人類に対する愛」ということばは、 自分が心の中でつくりあげた人類に対する、つまり己れに対する愛である。 ★ いかなる科学の力を借りても、またどんな利子をもって釣ったところで、 人間はけっして不平なしに、財産や権利を分配することはできません。 ★ いちばん簡単で、いちばん明白な思想こそが、いちばん理解しがたい思想である。 ★ もちろん金は絶対的な力である。と同時に、平等の極致でもある。 金の持つ偉大な力は、まさにそこにあるのだ。金はすべての不平等を平等にする。 ★ 世の中には、恋人とか情婦としては通用するが、 ほかになんの役にも立たない女がいるものだ。 ★ 人は思想をとらえようが、思想はつねに人間よりも現実的である。 ★ 人生において何よりもむずかしいことは、嘘をつかずに生きることだ。 そして自分自身の嘘を信じないことだ。 ★ 人生は苦痛であり、人生は恐怖である。だから人間は不幸なのだ。 だが、人間はいまでは人生を愛している。それは苦痛と恐怖を愛するからだ。 ★ 人類の最も偉大な思考は石をパンに代えるということてある。 ドストエフスキー ★ 娘の恋は母にとっては死である。 ★ 感情は絶対的である。そのうちでも嫉妬はこの世で最も絶対的な感情である。 ★ 真実を語るものは機知のない人間だけである。 ★ 神が存在しないならば私が神である。 ★ 神と悪魔が闘っている。そして、その戦場こそは人間の心なのだ。 ★ 私の欲しいのは金ではなく、また金の力でもない。 金の力でえられるもの、またその力なくしては、どうしてもえられないものが 必要なのだ。それは孤独な落ちついた権力の意識だ! ★ 私はなにか善を行おうとする希望を持ち、そこに悦びを感ずることもできる。 だが同時に、悪を行いたいとも思い、そこにも悦びを覚えることができる。 ★ 自然法則はキリストを欺瞞の真只中に生きさせたし、キリストを欺瞞のために死なせた。 ★ 謙譲な愛は、暴虐よりもずっと効果の多い怖ろしい力である。 ★ 選ばれた者は、凡人社会の法を無視する権利がある。 ★ 金は鋳造された自由である。 ドストエフスキー ★ お前を永遠に愛すると言うことは、 ろうそくがお前が生きている間燃えつづけると言うに等しい。 ★ すべての幸福な家庭は、互いに似かよっているが、 不幸な家庭はどれもが、それぞれの流儀で不幸である。 ★ 人間を法則に服従させるという思想は、人間を隷属させることであり、 神の法則に従うという思想は、人間を開放する思想である。 ★ 古人はわれわれに英雄叙事詩の模範を残した。 そのうちで、英雄が歴史の興味の全部をなしている。 だから、われわれはかかる種類の歴史は、この人間時代で なんらの意味も持たないという考え方に慣れることができない。 ★ 善をなすには努力が必要である。 しかし、悪を抑制するには、さらにいっそうの努力が必要である。 ★ 女…それは男の活動にとって大きなつまずきの石である。 女を恋しながら何かをすることはむずかしい。 だが、ここに恋が妨げにならない唯一の方法がある。 それは、恋する女と結婚することである。 ★ 嫉妬とは、愛の保証への要求である。 ★ 家庭愛は自愛と同じである。 したがって犯罪行為の原因とはなるが、それの弁解になることはない。 ★ 富裕階級に逸楽を提供することを目的としているわわれの芸術は、 売春婦に似ているどころではない、それ以上のなにものでもない。 ★ 愚かな人間は沈黙しているのが最もよい。 だが、もしそのことを知ったならば、その人はもう愚かな人間ではない。 ★ 憤怒は他人にとって有害であるが、憤怒に駆られている当人にはもっと有害である。 トルストイ ★ 戦争というものは、最も卑しい罪科の多い連中が権カと名誉を奪い合う状態をいう。 ★ 最上の幸福は、一年の終わりにおいて、 年頭における自己よりも、よりよくなったと感ずることである。 ★ 死の恐怖は解決されない生の矛盾の意識にすぎない。 ★ 理性はしばしば罪の奴隷となって、これを弁解する。 ★ 真の宗教とは、人間が彼らをとりまく無限の大生命に対して 彼らの生活を、この大無限に結合させ、 それによって自己の行為を指導するという関係を確立することである。 ★ 真の愛は個人的福祉の放棄の結果である。 ★ 神の国は目で見るべきものではなく、また語るべきものではない。 神の国はここにあり、かしこにあり、それゆえに神の国はわれわれの心の裡にある。 ★ 神は真実を見られるが、速やかにはお示しにならぬ。 ★ 自由の量が多ければ多いほど、必然の量は少なくなり、 必然の量が増加するにつれて自由の量は減ずる。 ★ 芸術は一種の虚偽である。私はもはや美しい虚偽を愛しえない。 ★ 芸術は人類進歩の機関のひとつである。人間はことばを通じて思想のうえで交わり、 芸術の形象を通じて、現在のみならず、過去と未来の あらゆる人間と心持ちのうえで交わっている。 ★ 芸術は技芸ではなく、それは、芸術家が体験した感情の伝達である。 ★ 言うべきときのほかは言うな。書かざるをえないときのほかは書くな。 君は作家である。書かざるをえないときのほかはけっして書いてはいけない。 ★ 金は新しい形式の奴隷制である。それが旧い形式の奴隷制と異なるところは、 奴隷に対してなんら人間的な関係を持っていない非人格的なところにある。 トルストイ ★ この膝は神以上に屈せず。 ★ すべて昨日という日は、阿呆どもが死んで土になりにいく道を照らしたものである。 ★ われわれは善良な農民を欲している。彼らは軍隊の力をつくるものである。 ★ キリストは愛によってひとりで天国を建設したが、 今日までキリストのために何万人という人々が死んだことか! ★ 一歩一歩はい上がるのは冒険家ではなくて、幸福を追っかけている男のすることだ。 人生はとるに足りない夢だ。いつかは消え去ってしまうのだ。 ★ 三つの敵意ある新聞は千の銃剣よりも怖ろしい。 ★ 人間はあらゆるものを発明することができる、ただし、幸福になる術を除いては。 ★ 俺のような人間は、百万人の生命を犠牲にするくらい屁にも思っていない。 ★ 勝利は最も根気のある者にもたらされる。 ★ 子供の将来の運命は、その母の努力によって定まる。 ★ 戦いは最後の五分間にある。 ★ 最も偉大な将軍は過失のもっとも少ない者だ。 ★ 王位はビロードで蔽われた金ぱくをきかせた一片の木片にすぎない。 ★ 生きたいと思わねばならない。そして死ぬことを知らねばならない。 ★ 生きている兵卒のほうが、死んだ皇帝よりもずっと価値がある。 ★ 社会には剣と精神という二つの力しかない。 結局のところ、つねに剣は精神によって打ち負かされる。 ナポレオン ★ 「女は誰をいちばん憎むか」鉄が磁石に問うた。 「私はお前をいちばん憎む。なぜなら、お前は牽くことをなし、 しかも、お前のもとへ牽きよせる十分の力をもたないからである。」 ★ あなたがたの実力以上に有徳であろうとするな。できそうもないことをおのれに要求するな。 ★ あらゆる人間は、いかなる時代におけるのと同じく、現在でも奴隷と自由人に分かれる。 自分の一日の三分の二を自己のために持っていない者は奴隷である。 ★ あらゆる種類の確信に拘束されない自由さは、懐疑家の意思の強さに屈している。 信念を欲すること、肯定においても否定においても、無条件なものを欲することは、弱さの証拠である。 ★ ある巨匠の作品を演奏するピアニストが、その巨匠を忘れさせて、 まるで自分の生涯の物語を語っているとか、まさになにか体験しているふうに みえたとき、最もうまく弾いたことになろう。 ★ いちばん危険な党員とは、その人間が脱党したら党派全体が瓦解するような人である。だから最良の党員である。 ★ お前たち高名なるすべての賢者よ、お前たちは、民衆と民衆の迷信に奉仕してきたし、 真理には仕えなかった! そして、それゆえにこそ、人はお前たちに畏敬を払った。 ★ たいていの男たちは、誰も彼らの妻をかっさらってくれないことを嘆く。 ★ どちらも相手をとおして自分個人の目標をなにか達成しようとするような 夫婦関係はうまくいく。例えば、妻が夫によって有名になろうとし、 夫が妻をとおして愛されようとするような場合である。 ★ なんじの敵には軽蔑すべき敵を選ぶな。なんじの敵について誇りを感じなければならない。 ★ ひとは女を深いと思う。なぜか? 女の場合、底まで行けないからだ。女は浅くさえもないのだ。 ★ ほかの人に懺悔してしまうと、当人は自己の罪は忘れるが、たいてい相手の人はそれを忘れない。 ニーチェ read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる