何も出来ない日や時には、
後になって楽しめないようなものを作ろうとするより、
ぶらぶらして過ごしたり、
寝て過ごす方がいい。


自分も犯したことのある過ちなら、
人が犯しても好感をいだくものだ。


人は各種各様の旅をして、
結局、自分が持っていたものだけを持って帰る。


大衆は有能な人を欠かすことができない。
しかも有能な人は大衆にとって常に重荷である。


不正なことが不正な方法で除かれるよりは、
不正が行われているほうがまだいい。


自分の方からできるだけ環境を支配するが、
環境からはできるだけ支配されない。
人間の最大の価値はおそらくそこにある。


親として、
自分自身に欠けてたものを
息子が実現していくのを見たいと思うのは、
全ての父親の慎ましい願いなのである。


人間も本当に下等になると、
ついに他人の不幸や失敗を喜ぶこと以外の
関心をなくしてしまう。


生の歓びは大きいけれども、
自覚ある生の歓びはさらに大きい。


自分の一生の終わりを
初めと結びつけることのできる人は
最も幸福である。

- ゲーテ -