あの人が私を愛してから、
自分が自分にとって
どれほど価値あるものになったことだろう。


初恋が唯一の恋愛だ、
といわれるのは至言である。
というのは、
第二の恋愛では、
また第二の恋愛によって、
恋愛の最高の意味が失われるからである。


女は決して自分の自然な姿を見せない。
なぜならば女は、
自然から生みつけられたままでも
きっと人から好かれるものだ、
といういうふうに考えることのできる男ほどの
うぬぼれがないからである。


女性を力強く守ることのできる者だけが、
女性の愛願を得るに値する。


自分を買いかぶらない者は、
本人が信じているよりもはるかに優れている。


何をなすべきか、
いかになすべきか、
をのみ考えていたら、
何もしないうちにどれだけ多くの歳月が
たってしまうことだろう。


いつかは目標に通じる歩みを
一歩一歩と運んでいくのでは足りない。
その一歩一歩が目標なのだし、
一歩そのものが価値あるものでなければならないよ。

- ゲーテ -