85 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2013/10/17(木) 17:14:05.61 0
  ティムールは遠征先で必ず当地の学者達を連れて来させ、こう尋ねた。
 「そちは余を正しいと思うか。それとも余を悪党と思うか」
  正しいと答えても、その反対を口にしても、ティムールは死刑を命じた。

  彼の軍勢がホジャの住む町に来た時、とうとうホジャは彼の前に呼び出され、
  同じ質問を受けた。征服者を前に彼は答えた。
 「あんたは正しくも悪くもない。あんたはアッラーの御心のままに振舞っているだけで、
  つまり我々が長い間手前勝手なことばかりやっていたため、神が我々を懲らしめて
  やろうと思われたのですわい。あんたは神から遣わされた災難というわけじゃて」

  これを聞いたティムールは大笑いして、ホジャを許したという。

87 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2013/10/19(土) 08:08:50.04 0
 「ジャンボ・ジェット機の時代が来れば、世界はもっともっと狭くなり、
  お互いに肩を触れあい話し合う機会は益々多くなり、日常の事と成る
  かもしれない。だが、それが相互理解に通じる等と、絶対に安直に
  考えてはならない。もしそうなら、ユダヤ人はもう二千年も西欧人と
  肩を触れあって生きてきているのである」

  山本七平

89 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2013/10/20(日) 20:01:17.15 0
 「何故アメリカは20世紀半ばからテクノロジー面で最も優れた存在に成れたのだろうか?
  その原因は自由ではなく、もっと詰まらないものだ。金である。
  歴史を見ていくと分かるのは、リッチな国が未来を先取りするということだ。
  その国の企業には優秀な人材と物資、それに機器や知識が集まり易くなるからだ」

  エーモン・フィングルトン

90 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2013/10/21(月) 12:17:00.57 0
 「私がお茶の水女子大に奉職してゐた頃、國會で『お茶の水女子大が國立大學でありながら
  男子を入れないのは差別ではないか』との質問が出た。評議會でどう對應するかが問題となつた。
  明治八年以來の女子大として到底呑めないが、“法の下の平等”には弱いらしく、評議員の面々は
  困り果てた樣子だつた。我慢してゐた私が手を擧げて言つた。『女子大であることは本學最大の
  傳統であり個性であり生命である。それを杓子定規に憲法論で論ずるのは愚の骨頂だ。傳統は
  合理性を超越する。』 皆は感心し、安堵したやうにうなづいた。調子に乘つた私は附け加へた。
  『晴れて私が女風呂に入れる日が來るまで、お茶大には絶對に男は入れない。』
  こちらはいかなる反應も引き出さず、空しく沈默の虚空に消えた」

  藤原正彦 『平等は小うるさい』

91 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2013/10/23(水) 14:52:20.71 0
 「1927年から28年、中国領土に居た八千人に上る外国人宣教師の内、五千人が
  退去させられている。どこへ退去したのか?日本である。しかし日本に避難した
  ものの、日本人を好きに成れない。可哀相な人間が居ないからである。

  アメリカ人とは不思議なもので、可哀相だと思えない相手は好きに成れない
  人種である。宣教師は特にこの傾向が強い。可哀相な人間を見ると、我が身
  の危険をも顧みず、救ってあげようという殉教精神が湧き上がるのである。
  だから、中国人は全く有り難い存在なのだ。

  ところが日本は、ドイツに似て、規律正しく、町は清潔で落ち着いている。
  これでは宣教師の出る幕が無い。だから宣教師に好かれないのである…」

  ラルフ・タウンゼント

93 名前:世界@名無史さん[sage] 投稿日:2013/10/24(木) 03:31:36.03 P
  右翼であること、左翼であること、これはどちらも半身不随であるということだ。
  レーモン・アロン 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:9368c25c0e1fcb4c3420acd807713d27)