日野川水系の洪水対策会議11/16 20:01nhk
県西部を流れる日野川流域の自治体などが洪水対策を話し合う会議が米子市で開かれ、来年5月をめどに災害時の自治体や関係機関の対応をまとめた防災行動計画を策定することを申し合わせました。
この会議は日野川の中流から下流にかけての広域的な洪水対策を進めようと国土交通省が開いたもので、流域の市町村や気象台、それにライフライン関連企業など28の機関からあわせて70人が出席しました。
会議ではまず国土交通省中国地方整備局の若林伸幸河川部長が「水害で人命を失うことがなく、社会や経済活動への影響を最小限に食い止める方法を検討してほしい」と呼びかけました。
そして座長を務める鳥取大学大学院の黒岩正光教授がことし7月の九州北部豪雨など最近の洪水の事例を紹介しながら大規模な洪水被害が毎年のように起きており日野川流域でも十分な注意が必要だと訴えました。
流域の自治体などでは今年度中にあと2回の検討会を開いて、来年5月をめどに河川の氾濫などが起きた際の自治体や関係機関の対応をまとめた防災行動計画を策定することを申し合わせました。
国土交通省日野川河川事務所の横林直樹所長は「これまで自治体や関係機関が個別に進めていた防災対策を合同で考えることで、より効果的な対応をとれるようにしていきたい」と話していました。