嶋上郡梶原村皮田村・夙村
鴫上郡梶原村夙・皮田邑等の名あり

摂州梶原村に八幡宮宿神人が存在した。宿は近世では一般に「夙」の文字が当てられるが、中世のひにん宿からきていることはすでに明らかにされている。彼らは八幡宮公文所から補任されたもので、延宝七年(一六七九)八幡宮放生会が再興されたときの記録にも、行列の末尾に宿者の記載があるから、ひにんが八幡宮所属の下級神人として動員されていたのはたしかであろう。しかしこの八幡宮とひにんの関係は、あきらかに中世に遡るものである。