一連の不祥事の背景

大阪における部落解放運動は、関係者による一連の不祥事という事件から、
いわゆる“冬の時代”を迎えているという厳しい時代であるという認識に立っています。
特別措置に代表された同和対策事業は、大阪各地の被差別部落の劣悪な環境を大きく改善させ、
個人を対象として実施された特別措置法は、多くの被差別部落住民の生活を安定させ、
自立の向上につながったことは言うまでもありません。
しかし、33年間に及ぶ特別措置法時代は、行政との関係が一部であるものの互いの立場を超えた「癒着」の構造をうみだし、
行き過ぎた行政依存に陥っていたことが、一連の不祥事の背景として反省されるものです。