日曜の朝、中央エアリオ
アークスたちが集まる小さなサイトのオフ会が開かれようとしていた
集合時間10分前、既に来ているメンバーは6人
その輪の中へ、俺はブレイバーで乗り付けた
「おはよう!カタナキッドです!今日はよろしく!」
元気よく自己紹介する
「…あ、おはようございます」
「カタナキッドさんって高校生なんですよね?若いですね…」
なぜか皆の視線が泳いでいる

「遅くなってスイマセ〜ン!」
ストラーガランチャーを持ったキャストが大きな声を出しながらやってきた
「リーダーのジオントオヤジです。今日は皆さんよろしくお願いします」
この人が今回の固定の主催者であり、サイトの管理人でもあるジオントオヤジさんだ
「あ、どうも!カタナキッドっす。よろしく」
俺が挨拶をすると、ジオントオヤジは眉間にシワをよせて、クラスと装備をジロジロと見てきた
「え〜っと…カタナキッド君だっけ?君さぁ、今日どこに行くか知ってる?」
「え…?固定パを組みがら防衛するオフっすよね?」
「うん。で、君のクラス…それ寄生だよね?」

何が言いたいのかわからない。自キャラを寄生呼ばわりされてイラっときた俺は言った
「何が言いたいんスか?」
「緊急防衛任務に行くんだけど…メインBrじゃ守れないよね?」
「…大丈夫っスよ!ブレコン回せば皆さんに迷惑かけないくらいの火力は出ますし」
爆笑の渦が起こった。そしてジオントオヤジは苦笑いしながら言った
「メインBrは防衛を走っちゃダメなんだよ。それにその効果時間を見てごらん」
視線を落とす。そこには30秒が限界のパラメーターがあった
「防衛は80〜100秒くらいで流れてるからね。君のクラスじゃついて来れないよ(苦笑」

俺は泣きながらシティに帰ると、そのまま枕を濡らして眠ってしまった
目を覚ますと午後10時、パソコンの電源を入れてあのサイトを覗いてみる
そこの掲示板には、今日の固定パーティ周回を楽しそうに振り返るメンバーたちの書き込みがあった
俺は偽ハンドルネームを使って『ジオントオヤジ臭ぇんだよ!氏ね!』と書き込む。

すぐに管理人からのレスがあった
『カタナ君だね。当サイトのルール通り、君をアク禁にします』