―難しい時期とはどういった意味でしょうか?

木村:まず、TVアニメでライトな層が入ってきて、PS4版ではコンシューマ志向のユーザーさんがたくさん入ってくるだろうと考えていました。
そういったユーザー層と、既存のユーザーさんではプレイスタイルの違いがありますし、ゲームに対する需要も異なります。

 難易度もそうなんですけど、それよりも供給するコンテンツそのものですね。どちらの需要をどれくらいのバランスで叶えていくのがいいのか、そういった意味で難しい年で運営対応は過去よりもたくさんやりました。

――酒井さんはどうでしたか?

酒井:やはりTVアニメとPS4版のサービスインが今年の一番の大きな出来事で、それに向かってこれまで積み重ねてきたものを一気に出した感じでしたね。
ファンタシースター感謝祭2016をやって、TVアニメをやって、PS4版のスタートでドカッと人が増えました。幻創戦艦・大和の配信では、最大同時接続者数も更新することができました。PC版のサービスインから4年目でそれが実現できるというのは幸せでした。

 『FFXIV』とのコラボも大きなニュースでしたね。そして小林幸子さんとのコラボ楽曲の制作、これまでにないゲーム内ライブをやって、さらにリアルライブまでやるというのは新しい試みとして成功したと思っています。

 その反面、後半はすごくたくさん増えたユーザーさんを維持し続けるという意味では厳しかった部分もあり、
今はそのあたりの反省を踏まえてどのようにユーザーさんにプレイを続けてもらうのか、プレイを中断したユーザーさんに戻ってきてもらうのかを考えています。