そしてその時は来ました。
あまりのお腹の痛さにうずくまってしまい、「もうダメだ…」と。
その時、せめてズボンとパンツを下ろしていれば、私は単なる
"野グソボーイ" で済んだはずです。しかし、何を血迷ったのか
私がその時とった行動は、煙草に火をつける、というものでした。
何故こんなことをしたのか、今でも悔やまれます。

そして放出。うずくまっていたために、そして私がブリーフ派だった
おかげで足から流出することはなく、尻の部分に こんもりと溜まるように
大量に放出されました。
奇妙な安堵感からか、これ以降は落ち着いて処理出来ました。
電柱の影に隠れ、腰と背中を地面にくっつけて寝っ転がるようにして
ズボンとパンツを脱ぎ、パンツにこんもりたまった運子を
電柱になすりつけました。そのパンツは、空っぽの書類ケースの中に。
「これぞブリーフケース」とつぶやきながら寒空の下ズボンを履き、
再び家路を急ぎました。
カミさんに
「風呂の用意をしておいてくれ」と連絡する余裕もありました。

家に帰ると、全てを悟ったカミさんの姿が。
玄関から風呂場までは新聞紙が敷いてあり、そこの上を通って
風呂場に行けとのこと。鈴木宗男の顔を踏みながら風呂場に行きました。

今、こうやって落ち着いてパソコンに向かっていますが、
今日はカミさんと一緒のベッドに寝ることはダメだそうです。
客間のソファに毛布が用意されていました。
情けなくて泣きたくなりますが、もっと情けないのは、漏らしたスーツの
ズボンのタグの部分に「ウン」とマジックで書かれたことです。
きっとカミさんが識別するためのものだと思いますが…
そのズボンを掴む時も、毛染め用の使い捨て手袋を使っていたし、
潔癖性のカミさんを持つと本当に苦労します。
みなさんもお気を付け下さい。