大学の水泳サークルに所属していた時の修羅場
先輩の紹介で知り合った彼女だったんだけど、その彼女は先輩の高校からの後輩で
兄弟みたいに仲が良い
正直たまに嫉妬する事もあった
彼女曰く先輩とはお兄ちゃんと妹みたいな関係だし
もう俺君と付き合ってるんだし二人で遊んだりとかそう言うのは絶対しないと言い張ってくれた
先輩も真面目な人で、彼女ちゃんをお前に任せるよ!と笑顔で俺に言ってきた
しかし彼女と付き合い始めてから先輩が少しずつ変わっていった
水泳サークルで泳いでるときやたら俺に引っ付いて泳ぎをレクチャーしてくるし
笑顔で俺の体に触れてくる
彼女の建前先輩にやめて下さいと強く言えないしただのコミュニケーションだと思って俺も笑って過ごしていた
大会までにもう少しバランスの取れた泳ぎをしたほうが良いと、付きっ切りで先輩が指導してくれることになったある日それが起きた
だいぶ良くなってきたと泳ぎのレクチャーを受け調子に乗って泳ぎすぎたら足をつってしまった
足つっちゃいましたすみません…と先輩に伝えたら先輩が大慌てでプールに飛び込み俺を抱えて助け出してくれた
自分でも上がれるのに大げさだと思ったけどありがとうございます…とお礼を言った
先輩も勢い良く飛び込んだせいか息遣いが荒くハァハァ言ってて息を切らしてた そして先輩に、そこに寝ろよ。マッサージしてやるからとタイルに寝かされ
つった右足を丹念に揉まれた
しかしなんか様子が変だった、先輩は俺の脚をなでるように触り、くすぐったいですって!
と笑いながら手を解こうとした際の先輩の表情が万弁の笑みで恐ろしくなり
おかげさまで足良くなったのでまた泳ぎます!とプールに逃げるように入ったら
先輩が、まだ入っちゃ危ない!と再び俺めがけて飛び込んできた
そして先輩に手を引っ張られ、良いから休んでろ!と言われたそのとき、先輩の周りに
白いどろっとした変なものが浮いてるのが見えた
青ざめた俺は急いでプールから上がり逃げるように帰った