0001少考さん ★
2024/05/16(木) 16:30:10.59ID:WaeJc+xwhttps://www.pen-online.jp/article/016021.html
2024.05.14
文:宮田華子
@latimes – Xのキャプチャ画像
アメリカやイギリスの海辺で「ミステリアスな物体」が発見されている。
大きさは直径10cmほど。コバルトブルーの部分と透明な部分があり、指紋のような模様も見える。神秘的な美しさから「宇宙から落ちてきた?」「エイリアン!?」と発見者たちを喜ばせ、写真を撮ってSNSに投稿する人が多い。
アメリカではオレゴン州からカリフォルニア州にかけて、イギリスではガンジー島の西海岸とオルダニー島の一部の海岸等で多数見受けられている。
この不思議な形の物体の正体は「ヴェレラ・ヴェレラ(Velella velella)」という名の海洋生物。日本名は「カツオノカンムリ」、英語では「By-the-wind-sailor(風にのってきた船乗り)」という詩的な名でも呼ばれている。
(略)
ワシントン大学の海洋生物学者ジュリア・パリッシュ教授もこの海洋生物の生体を明らかにしようとしている一人だ。2021年、彼女のチームは20年間の収集データをもとにした論文を発表した。これによると冬が通常より暖かかった年に「ヴェレラ・ヴェレラ」の大量漂着現象が発生する可能性が高いことが分かったという。
その理由はまだ調査中だが、Guardian紙の報道によると、パリッシュ教授は「冬の荒れた海と関係があるのではないか?」と考えている。
「非常に高い波が数日間にわたって続く風の強い冬には、形成し始めたばかりの小さなコロニーは引き裂かれてしまうでしょう」
「穏やかな冬であれば、ヴェレラ・ヴェレラは生き残る可能性が高く、冬の終わりにまでにより多くのコロニーが成長するからです」
しかしこれはパリッシュ教授らチームの仮説であり、これを証明するためにはさらなる研究が必要とのこと。
研究者の探求により、今後「ヴェレラ・ヴェレラ」の解明が進むことを期待したい。
この美しい海洋生物を実際に海岸で発見できた人は幸運だが、その際はご注意を。「ヴェレラ・ヴェレラ」に強い毒性はないものの、触手部分を触ると腫れることがある。
美しいので思わず触りたくなってしまうが、決して素手で触らないことをお勧めする。
※全文はソースで。