トカエフ大統領はロシアのプーチン政権に借りがある。
親ロシアだった、元大統領のナザルバイエフ氏をクーデターで追放する時に
プーチンに助けてもらったので、本来なら逆らえない。
ところが意外にもトカエフ大統領は国際情勢にとても敏感な人で、
バックには習近平の中国がついているようだ。
これからカザフスタンが目指す未来を与えてくれるのはロシアでは絶対無いと見抜いた。
ロシアは昔からカザフスタンをいいように核実験場として使い続け、カザフ国民を
大量に被爆させ続けた国だし、カザフスタンの地下資源を自由に世界に向けて売りたくても、
同じものをロシアが大量に売りたいので競合してしまい、いつまでもカザフスタンが自由に
天然資源を売るのを邪魔される可能性もある。

プーチンは自分にトカエフ氏がなびくと思って政権交代に協力したが、
飼い犬だと思っていたら牙をむかれた。
ウクライナへの戦争でも、武器や兵員を提供しなかったり、最近ではアメリカに接触したり、
明らかにプーチン政権から距離を置き始めている。
逃亡ロシア人をかくまうと、それは反プーチン勢力を保護することを意味するから、
プーチンは再びナザルバイエフ大統領の娘に政権を握らせるために、
トカエフ大統領を馘首する動きを見せ始める可能性がある。