Коты Эрмитажа получат наследство из Франции
https://www.fontanka.ru/2020/12/01/69592071/

2020.12.08 Tue posted at 10:03 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35163493-2.html
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ロシア・サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館は、美術館の地下に住む猫たちのために、フランスの篤志家が遺産を残したと発表した。

約300万点の収蔵品で有名なエルミタージュ美術館は、約50匹の猫の住み家でもある。美術館によると、猫たちは女帝エリザベータ(在位1741〜1761年)の時代からここで暮らしていた。

ロシア国営RIAノーボスチ通信によれば、猫はネズミから収蔵品を守るために飼われるようになり、同美術館を創設した女帝エカテリーナ2世は、猫たちに美術館の守護者の地位を与えた。

今はボランティアや美術館の職員が面倒を見ており、猫専用の洗濯機や医療費などの経費は寄付に支えられている。

ミハイル・ピオトロフスキー館長は今月行った記者会見で、匿名のフランス人篤志家が猫たちに心を奪われ、遺言で「少額」を猫たちのために残したと説明した。

「これは猫と慈善活動の両方にとって素晴らしいPRになる。額はそれほど大きくはないが、この人物が遺言を書き、フランスの弁護士が連絡してくれたことは非常に大切だ」(ピオトロフスキー館長)

遺産は猫たちが暮らす地下の修復に充てる予定。「きっと猫も自分たちの意思を表現するだろう。私たちの同僚は彼らとのコミュニケーションが得意で、彼らの言葉を理解できる」と館長は言い添えた。

猫の魅力に取りつかれたのはこの篤志家だけではない。館長によると、ロシア科学アカデミーの総裁だった故ウラジーミル・フォルトフ氏は、ずっとエルミタージュの猫たちの「友人」だった。生前は時折美術館に立ち寄って、猫のために寄付していったという。

今年の「エルミタージュの猫の日」には、800人以上から猫の写真が寄せられていた。