CANCER 'FAKER' Mum ‘faked ovarian cancer to splurge £45,000 GoFundMe donations on Spurs tickets and lavish lifestyle’
https://www.thesun.co.uk/news/13159574/mum-faked-cancer-lavish-lifestyle/
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2020.11.12 17:12
https://japan.techinsight.jp/2020/11/masumi11121134.html

今から2年前、イギリスでがん患者の女性が病院のベッドで無気力な表情を浮かべ、治療費の寄付を呼びかけていた。ところががんは嘘であり、この女は寄付金のほとんどをギャンブルなどに使っていたことが分かった。『The Sun』『Kent Online』などが伝えている。

英ケント州ブロードステアーズに住所を置くニコル・エルカバス(Nicole Elkabbass、42)が、2018年2月から8月にかけてクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付を募り、約4万5000ポンド(約620万円)を不正に受け取ったとして起訴された。

同州にあるカンタベリー刑事裁判所で今月10日に行われた裁判では、ニコルは受け取った寄付金のほとんどをギャンブルや贅沢品などに散財していたことが分かった。

ニコルは当時、卵巣がんと偽り「GoFundMe」に治療費のため寄付を募っていた。同サイトのキャンペーンページには病院のベッドに仰向けになり、口が半開き状態のがんと闘う患者を装ったニコルの写真が投稿され、説明欄にはまるで彼女の母親が綴ったかのように「娘を助けて欲しい」とあった。

ところが昨年、ケント州とエセックス州の重犯罪捜査局の刑事がニコルについて詐欺容疑で捜査を進めていた。そして同年4月5日にニコルは起訴されることになった。

起訴後の裁判でニコルは無罪を主張し、友人だった婦人科医のニコラス・ハンフリー・モリス氏(Nicholas Humphrey Morris)に責任転嫁しようとして「彼が卵巣がんと診断した」と訴えた。

しかしモリス氏は「ニコルの方から卵巣がんだと打ち明けられ、寄付も募っている最中だと言われた」としてニコルの主張を否定し、次のように語った。

「これまでにニコルを患者として診察したことはありませんでした。また私が働く病院やクリニックで、彼女と会うことや診察することもありませんでした。」

検察官のベン・アーウィン氏(Ben Irwin)は、「GoFundMe」に投稿されたニコルのがんを装った写真は彼女がかつて胆のうの摘出手術をした時に撮影されたものだとし、偽の写真で人々の同情を買ったと指摘している。

またニコルは寄付金を手に入れた数時間後に、イングランドプロサッカーリーグ試合のチケットを約3592ポンド(約50万円)分購入していた。そのほかにも海外旅行や高級レストランでの食事、ギャンブルに使っていたようだ。

アーウィン氏は今回の裁判で、陪審員に向かって「まあ率直に言えば、これら全てが嘘だったことになります」と訴えたという。

『Kent Online』では、今後ニコルは弁護士を通じて「自分は本当に卵巣がんだと信じ込んでいた」と主張するつもりではないかと伝えている。この裁判は引き続き、カンタベリー刑事裁判所で行われる予定だ。