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口に自由平等を唱えつつ、他國家、他民族に対し抑圧と差別とを以て臨み、他に門戸開放を強いつつ、
自らは厖大なる土地と資源とを壟断(利をひとりじめにすること。独占。)し、他の生存を脅威して顧みず、
世界全般の進運を阻碍して来ました米英従来の遣り方とは全く趣を異にして居るのであります。

道義に基く大東亞の新建設は、現に戦塵の真只中に在って著々として実現を見つつあるのであります。
然るに米英側の印度に対しまするやり口は果して如何でありませうか。

今や英國の壟断は、日に月に其の度を加え、
又最近に於ては米國の野望も加わり、彼等と印度民衆との軋轢乖離は愈々激化し、
印度四億の民衆は言語に絶する苦悩を続けて居るのであります。

特に最近之に依って招来せられたる空前の飢饉は、米英自らも之を認むる所であります。
斯くて印度に於きましては志ある者は悉く牢獄に投ぜられ、無辜の民衆は総て飢えに泣いて居るのであります。