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■西洋の植民地支配400年

スリランカとは「光り輝く島」という意味で、
その美しい豊かな自然から「インド洋の真珠」とも呼ばれてきた。
北海道の8割ほどの国土に、現在では2千万人の人々が住んでいる。

紀元前5世紀に北インドから移住したシンハラ人が王国を作り、
紀元前3世紀に仏教が伝わると、それ以降、現在まで仏教国として信仰を守ってきた。

しかし、スリランカはインド洋交易の重要拠点であり、
そのため、早くから西洋諸国の侵略にさらされた。
1505年にポルトガル人がやってきて、約150年間、沿岸部を支配した。
1658年からは今度はオランダが替わって約140年間、植民地支配を続けた。
さらに1796年にはイギリスが全島を支配下においた。

イギリスは、スリランカ全島を紅茶の生産基地とし、
米まで輸入しなければならない状態にしてしまった。
独立を求めて大規模な反乱が三度起きたが、いずれも武力鎮圧された。