・独元大統領、「イスラムはもはやドイツのもの」

ドイツの第10代大統領を務めたクリスティアン・ヴルフ氏が、400万から500万人のムスリムが暮らすドイツにあって、イスラムはもはやこの国のものであると述べた。

ヴルフ氏は、ブリュール市でブリュール・トルコ文化局が開催した「異なる社会での社会適応」という会議に演説者として出席した。

多様性の中にあって社会的共存は未来の最重要のテーマであると強調したヴルフ氏は、

「私の現職時代にムスリムの大臣が1人いた。2014年にメスット・オジル、ケディラ、ボーテンクといった移民系のサッカー選手によってドイツは世界チャンピオンとなった。音楽界に色を添えるヘレネ・フィッシャーもロシア出身だ。私が言いたいのは、多文化主義は怖がる必要のないものであり、逆に我々皆の利益を豊かにしてくれるものということだ」と話した。

「1950年代のドイツを望むか、それとも現在の彩りの豊かさをさらに進めたいか」と人々に尋ねたヴルフ氏は、「ドイツは欧州の中央にあって常に多文化の国であり、そこから獲得すべきものを獲得して成長してきた。この特徴を決して捨ててはならない。平和と平穏の中で共存するためにそれが必要だ」と述べた。

ドイツでトルコ人8人を含む10人を殺害したテロ組織・国家社会主義地下組織(NSU)の犠牲者の近親者との連絡を取り続けていることを強調したヴルフ氏は、「差別主義のNSUの殺人犯が殺害された無実の人々の家族の中で捜索されたことは、殺人犯を見つけるべき者の犯した歴史的な過ちであり、恥となった」と述べた。

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2019年11月24日 TRT
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