2019.02.02 Sat posted at 16:52 JST

(CNN) イスラム教徒が多数派のインドネシアで唯一、厳格なイスラム法に基づく統治が認められているスマトラ島北部のアチェ州で2日までに、公に抱擁し合うなどしていたとして18歳の男女が公開の場でむち打ち刑に処された。
イスラム法(シャリア)違反に問われたもので、それぞれむち打ち17回の刑は州都バンダアチェのイスラム教礼拝所(モスク)の前で執行された。覆面姿の執行人が2人の背中上部を打ち付ける姿を会場に集まった群衆が携帯電話で撮影するなどした。
2人は今回の体罰を受ける前、98日間の禁錮刑にも服していた。
また、35歳の男性もむち打ち20回の刑を同じく受けた。40歳女性が経営する雑貨店内で女性と「親密」な行為を示したとして罰せられた。女性は体罰に耐えられる体調にないとの医学的な理由から今回のむち打ち刑執行は延期となった。
アチェ州では婚外の性的行為は違法とされ、同性愛の関係も禁止されている。シャリアの刑法は2015年9月に発効。
ここ数カ月間にも同性愛の性的関係、不倫や飲酒の非イスラム的な行為で多数のむち打ち刑を実施。昨年夏には女性5人を含む計15人がシャリア違反に問われ、公共の場で同刑に処されていた。

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