バンコク=貝瀬秋彦
2019年1月16日21時30分
 ケニアの首都ナイロビで15日、ホテルや飲食店が並ぶ地区が襲撃された事件について、タイのプラウィット副首相兼国防相が16日、記者団に「食事がおいしいから狙われたのかもしれない」などと述べた。一帯にタイ資本のホテルがあるための冗談とみられるが、ネット上では「不謹慎」「非常識」といった批判が飛び交っている。
 プラウィット氏は「タイ人がだれも死ななくてよかった」とも述べた。これに対し、SNSでは「他の人のことを考えない態度だ」「非常識なのでは。いつもあなたは考えなしにものを言う」と批判が続出した。
 また、タイのプーケット島沖で昨年7月、ボートが転覆して大勢の中国人観光客らが死亡した事故の際にもプラウィット氏が失言し、謝罪に追い込まれたことを引き合いに「あの事案から学んでいないのか」と批判する声もあった。
 プラウィット氏はタイの軍事政権ナンバー2の実力者だが、たびたび失言を繰り返している。(バンコク=貝瀬秋彦)
https://www.asahi.com/sp/articles/ASM1J6F8MM1JUHBI03H.html