・マレーシア、死刑廃止検討＝正男氏事件公判にも影響か

【1月5日 時事通信社】マレーシア政府が殺人罪などに適用する死刑制度の廃止を検討している。今年3〜4月に開かれる連邦議会下院に関連法案を提出する方向で調整中だ。成立すれば、北朝鮮の金正男氏暗殺事件の実行犯として殺人罪に問われているベトナム人とインドネシア人の被告の女2人の公判にも影響を与えそうだ。

　マレーシアの現行刑法では殺人罪の他、薬物犯罪や銃火器を使った犯罪などにも死刑が適用される。しかし、昨年5月の総選挙で政権交代を果たしたマハティール首相率いる与党連合は「非人道的で、植民地時代の名残だ」と死刑を非難し、廃止を公約していた。地元メディアによると、現在の死刑囚の数は1267人だが、政府は死刑廃止法案の本格検討を表明した昨年10月、執行停止を決めた。

　金正男氏暗殺事件では、ベトナム人のドアン・ティ・フオンとインドネシア人のシティ・アイシャ両被告が、死刑適用の可能性がある殺人罪で起訴された。両被告は無罪を主張しているが、ドアン被告の弁護人は「死刑廃止の検討は朗報」と好意的に受け止めている。

　また、マレーシアは薬物犯罪に厳しい。2015年には覚せい剤を持ち込んだ日本人の元看護師の女に対する死刑判決が確定している。死刑廃止が実現すれば、減刑される見込みだ。

　ただ、死刑制度廃止には殺人事件の被害者の遺族から「犯罪抑制のために死刑は必要」などと慎重な対応を求める声が上がっている。連邦議会上院は野党が多数。死刑廃止法案が下院を通過しても上院で否決される可能性がある。(c)時事通信社


・Malaysia to abolish death penalty
Government plans to abolish the death penalty for all crimes and halt the 1200 pending executions.
https://www.aljazeera.com/news/2018/10/malaysia-abolish-death-penalty-181011083607761.html

(PM Mahathir Mohamad's alliance, which won a stunning election upset this year, had promised upholding human rights)
https://www.aljazeera.com/mritems/imagecache/mbdxxlarge/mritems/Images/2018/10/11/ae1d88a9eb894f139c08997e7c8a8a48_18.jpg

2019年1月5日 14:25　AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3205180?act=all