・「『死んだおばあちゃん』というドイツ料理がある」に騒然…本当なのか?ドイツ料理店のシェフに聞いた

・「『死んだおばあちゃん』という名前のドイツ料理がある」

このようなツイートが2000以上リツイートされ、話題となっている。
https://twitter.com/pontaArd/status/1068118901442121733
https://pbs.twimg.com/media/DtK4ecuXoAAeR7G.jpg

このツイートをしたのは、ベルリン近郊、旧東ドイツ側の小さな村でこの料理を食べたという、わちゃさん。

決して美味しそうには見えない料理の画像とともに、「死んだおばあちゃんと言うドイツ料理だそうです。味はいいです」とコメントしている。

また、ツイッター上で料理のレシピを聞かれると、「うろ覚えですが…」と前置きしたうえで、「ホワイト(青?)ビーツとじゃがいも、にんじん、玉ねぎを茹でてからすり潰し、切ったソーセージと混ぜます。
禍々しい色になった茹で汁は捨てず、ゆで卵を投入して色がつくまで浸け置きます(再度茹でてるかも)」と回答。

編集部の取材に対しては、「同名で豚の血を使う料理の方が一般的。日本と同じく、ドイツの家庭料理も地域ごとの差が大きいそうです」と答えている。

「死んだおばあちゃん」という名前は強烈なインパクトとともに食欲も減退させるような気もするが、本当に実在する料理なのだろうか?
六本木にあるドイツ料理レストラン「zum Einhorn(ツム・アインホルン)」のシェフ、野田浩資さんに話を聞いた。

・東ドイツ時代によく食べられていた料理

――「死んだおばあちゃん」という料理は実在する?

はい、あります。

ブルットウルスト(血のソーセージ=豚の血が入ったソーセージのこと)とザワークラウト、ゆでたジャガイモを盛り付けた、「Tote Oma」と呼ばれる料理です。

この料理は東ドイツ時代によく食べられていて、特に食材のなかった時代にお腹いっぱい食べたいと、安価な材料で作られたものです。

――どうやって作るの?

血のソーセージとレバーソーセージの皮を取り除き、適当に切ります。

ベーコンと玉ねぎを炒め、ブイヨンを入れ、ソーセージを加えて煮る。最後にパン粉でとろみを出し、塩とコショウで味を調えたら、できあがりです。

――わちゃさんが食べた「死んだおばあちゃん」とは見た目も作り方も違うが、地域によって作り方が変わるもの?

ツイートにある料理の作り方を見ますと、“食べやすい味”に作られているような印象を受けます。

私の見る限りでは、「昔はこのような料理があった」という思い出をもとに、食べやすくアレンジしたものだと思います。


・Tote_Oma
https://de.m.wikipedia.org/wiki/Tote_Oma
レシピ動画:https://youtu.be/3PdW6SqFtsA

(死んだおばあちゃん)
https://i.imgur.com/sWb0asm.jpg

※全文はリンク先へ

2018年12月10日 月曜 午後6:00 fnn
https://www.fnn.jp/posts/00398650HDK
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)