・性暴力問題「国際社会に責任」=ノーベル平和賞の医師ら会見

【12月10日 時事通信社】「戦争や武力紛争の武器としての性暴力」撲滅に努力したとして今年のノーベル平和賞に決まったコンゴ(旧ザイール)の医師デニ・ムクウェゲ氏と、イラクの少数派ヤジディ教徒の人権活動家ナディア・ムラドさんが9日、授賞式(10日)を前にオスロで記者会見した。AFP通信によると、2人は性暴力根絶と加害者の処罰に向け、「国際社会は行動する責任がある」と訴えた。

 コンゴの紛争下で性暴力被害者の治療に尽力してきたムクウェゲ氏は、今回の平和賞受賞により、紛争下で性暴力が横行する現状を「今では誰もが知っている。知らなかったから行動しなかったとは言えない」と指摘。「邪悪との新たな闘争の始まり」になると強調した。

 ムラドさんは2014年にイラク北部で過激派組織「イスラム国」(IS)に家族を殺され、自らは「性奴隷」とされた。平和賞受賞について「一つの賞がすべての暴力、妊婦や子供、女性に対する攻撃をなくし、正義を実現することはできない」としながらも、各国政府に行動を促し、性暴力やジェノサイド(集団虐殺)の加害者を裁く道を開くよう願うと述べた。(c)時事通信社

・The Elusive Peace: Ending Sexual Violence during and after Conflict
https://reliefweb.int/report/world/elusive-peace-ending-sexual-violence-during-and-after-conflict
PDF:https://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/sr_437_atuhaire_the_elusive_peace.pdf

(PDFのスクリーンショット)
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2018年12月10日 6:40 AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3201229?act=all