2018年09月12日07時26分 時事ドットコム
https://www.jiji.com/sp/article?k=2018091200230&;g=int


 【ワシントン時事】米NBCニュースは11日、キューバや中国に駐在する米外交官が正体不明の攻撃により難聴や睡眠障害などの健康被害を受けた問題で、米情報機関が「主犯はロシア」とみていると報じた。

 報道によると、最終結論ではないものの、連邦捜査局(FBI)や中央情報局(CIA)が得た通信傍受などの情報で、ロシアの関与が浮上。当局者はNBCに、「意図的行為だったと考えざるを得ない」との認識を示した。

 キューバの首都ハバナでは2016〜17年にかけ、20人以上の米政府職員が自宅やホテルで脳損傷などの被害を受けた。当初、音波攻撃が疑われたが、FBIは音波自体は健康被害をもたらさないとして、「マイクロ波やその他の電磁波兵器が使用された可能性が高い」とみている。

 今年5月には、中国広州市の米総領事館に勤務する米国人職員1人も同様の被害に遭っていたことが分かった。