太平洋戦争中の1942〜43年、京都の真宗大谷派が東南アジアに派遣した東本願寺南方美術調査隊が、カンボジアの世界遺産アンコール遺跡群などを撮影したとみられるガラス乾板がみつかった。
アンコール王朝(クメール王朝、9〜15世紀)の代表的な寺院遺跡、アンコールワットの建物や浮き彫りの装飾などが写され、劣化が進む前の姿をとどめた貴重な写真もある。
専門家は、所在不明となっていた調査隊の「幻の資料」の一部が確認されたとして注目する。

 ガラス乾板は、ガラス板に被写体を写し込んだもので、フィルムが普及する前の明治〜昭和のころによく使われた。
今回みつかったのは縦12センチ、横16・5センチで計52枚。
昨年末にネットオークションに出品され、東京都在住の収集家、浅田正春さん(65)が購入した。
浅田さんによると、京都の解体業者から古物商に流れたものという。

 12世紀前半に造営されたアンコールワットの西参道から撮影した外観や十字回廊の沐浴(もくよく)池などの建造物のほか、「天国と地獄」や女神デバターなどのレリーフが撮影されていた。
また、王都遺跡アンコールトムの中心寺院バイヨンの巨大な尊顔塔群や、クメール軍の戦いを描いたレリーフのほか、寺院遺跡のプリヤ・カーンやバンテアイ・クデイなどの写真もあった。

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朝日新聞デジタル
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