東西冷戦の象徴だったドイツのベルリンの壁が崩壊して30年近くになりますが、撤去されないまま放置され、いつしか忘れられた壁の一部が見つかり、驚きが広がっています。

ベルリンの壁が残されていたのはベルリン中心部にある空き地の中で、ことし6月、近くを散策していた市民グループが茂みに覆われた壁の一部を偶然、見つけたということです。

ベルリンの壁の保存に取り組んでいる「ベルリンの壁財団」などが調べた結果、壁は1985年ごろに設置された「本物」と確認され保存されることが決まりました。

コンクリート製の壁は長さおよそ20メートルあり、ベルリンの壁が崩壊したあと、撤去されないまま放置され、いつしか、忘れられてしまったと見られます。

壁を発見した1人、エフライム・ゴーテさんは「これはいったい何だろうと思いましたが、壁の一部を見つけることができてとてもうれしいです」と話していました。

ベルリンの壁は冷戦時代の1961年に建設が始まり、28年間にわたってベルリン中心部を横切る形で東西を分断しました。

壁の崩壊から、来年で30年の節目を迎えるのを前に壁の一部が新たに見つかったことにドイツで驚きが広がっています。

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NHKニュース
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