2018年7月30日 3:15 日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO33554730Q8A730C1000000?s=2

【ニューヨーク=高橋里奈】カリフォルニア州各地で起きている山火事で、29日朝までに約5万人が強制避難となった。州北部のレディングなどを中心に数百棟の民家などが焼失したとみられ、猛火による被害が広がっている。米メディアによると、26日から始まった山火事での死者は少なくとも6人にのぼった。住民が避難した街では略奪も起きたもようだ。

ヨセミテ国立公園付近でも火災が起き、米西部では高温や乾燥、強風で今後も被害が拡大する恐れがある。

カリフォルニア州森林保護防火局によると、29日時点で17の主要な山火事の消火活動に約1万2千人の消防士が取り組んでいる。レディングでは500棟以上の建物が被害を受けたとの報道もある。

カリフォルニア州では毎年のように山火事が起きる。2017年10月にはワインの産地として有名なナパ・ソノマ地区でも山火事が広がり、一部のワイナリーやホテルなども被害を受けた。