EU=ヨーロッパ連合は、アメリカに頼らない独自の位置情報システムとして開発を進める「ガリレオ」の人工衛星4機の打ち上げに成功しました。一方でEUは、EU離脱を決めたイギリスの今後の計画からの排除をめぐり、イギリス側と対立を深めていて、ヨーロッパの宇宙開発への影響が懸念されています。

EUはアメリカのGPSに頼らない独自の位置情報システム「ガリレオ」の開発計画をおよそ20年がかりで進めていて、25日、南アメリカ北部のフランス領のギアナで、人工衛星4機の打ち上げに成功しました。

今回の打ち上げで、システムに必要な30機のうち26機の配備が完了したことになり、EUでは再来年の本格運用を目指したいとしています。

一方EUは、EU離脱を決めたイギリスについて、今後の計画からの排除を検討していて、イギリスと協議を進めています。

イギリス側はこれに強く反発しEUとの対立を深めていて、協議が長引けば計画の遅れを招くおそれもあり、ヨーロッパの宇宙開発への影響が懸念されています。

2018年7月26日 6時08分 NHK News Web
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