Uの大国、ドイツ。サッカーW杯では、事前の予想を裏切ってまさかの一次リーグ敗退となったが、
ヨーロッパにおける政治/経済的なプレゼンスは大きい。

2005年から、メルケル首相が4期にわたって政権につき政治的には安定しているものの、
難民流入やEU内における格差といった問題にも直面している。
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■日独の共通点と中国の急接近
ドイツと日本には、共通点も少なくない。「遅れてきた帝国主義国家」として、ファシズムに陥った歴史。
勤勉な国民性と高い工業技術力。ともに自動車産業は世界を席巻し、日本に輸入されている外車の6割もドイツ車だ。

一方で、ドイツは中国との関係も深めている。
9日、ベルリンを訪問した中国の李克強首相は、メルケル首相と会談し、200億ユーロ規模の取引で合意した。

こうした情勢の中、ドイツ人は日本と中国のどちらが自国にとって重要と考えているのだろうか。
しらべぇ編集部は、海外80ヶ国の生活者アンケートサービスを提供するSyno Japanと共同で、
ドイツに住む10代〜60代の男女1,003名を対象に調査を実施した。

■「日本より中国」が5割に迫る

「日本のほうが重要」と答えた人は、およそ4人に1人。
ところが、「中国のほうが重要」と考える割合は、46.7%と半数に迫ることがわかった。
中国は日本に2倍近く水を開け、経済発展と政治的プレゼンスの伸長が見てとれる。
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■「日本が重要」のドイツ女性は2割以下
男女別に見ても「中国支持」の傾向は変わらないが、日本の存在感については差も見られる。

男性はおよそ3割が「日本のほうが重要」と答えたのに対して、女性では2割以下。
米国で同時期に実施した調査と比較すると、「女性が中国支持」の傾向は変わらないが、
ドイツのほうがその傾向がさらに顕著となっている。

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