(CNN) スウェーデン各地で山火事など火災が発生し、周辺諸国から航空機やヘリコプターの支援を受けているものの、
干ばつの影響で消火活動に苦戦している。

消火活動に当たっているSITSの幹部は18日、全国80カ所で消火活動に当たっており、
必要な機材が足りていないと明らかにした。

同幹部はCNNの取材に対し、「飛行機やヘリコプターが必要だ。十分な機材が供給されていない」と指摘。
80カ所で火災が発生しているが、消火活動に対応するためのヘリコプターやパイロットがいないと述べた。

多くの休暇中の消防士がボランティアで消火活動に参加しているという。気温が高く、消火活動には厳しい状況だという。

欧州連合(EU)の欧州委員会は17日、スウェーデンからの支援要請を受けて、
イタリアから消火活動用の航空機2機を派遣した。ノルウェーもヘリコプターの貸与を行ったという。

スウェーデンでは長期間にわたって気温が平年を上回っているほか、降水が少ないせいで、厳しい状況に陥っている。
秋や冬は湿気も多かったが今年5月に入って大きく状況が変化したという。

スウェーデン気象・水文研究所は、5月から7月上旬にかけて非常に乾燥し気温が高かったとし、
スウェーデンの中部から南部にかけて水不足に陥る危険性があると警告している。
5月の気温は特に平均16.1度と平年を約6度上回ったという。

少ない降水量と高い平均気温により蒸発率が高まり、植物が乾燥して火事が起こりやすくなった。

火事が多発している原因は不明。SITSの幹部は落雷による可能性を指摘している。

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CNN
https://www.cnn.co.jp/world/35122714.html