0001しじみ ★
2018/07/19(木) 10:59:26.33ID:CAP_USER国連本部で閉幕した。「すべての目標のために緊急に行動を加速させなければならない」とした共同宣言を採択したが、
米国は多国間貿易を巡る表記に反対し、宣言に加わらなかった。米国は国連でも保護主義的な姿勢を示し、
国際社会での孤立がまたもや際立った。
国連本部で16日に開かれた閣僚級会合では、各国が自国のSDGsの取り組みについて進捗状況などを話し合った。
閉幕時のSDGsを推進する共同宣言は164カ国の圧倒的多数の賛成で採択された。
多国間貿易を巡る表現を巡って米国とイスラエルの2カ国のみが反対した。
2030年を期限としたSDGsは、飢餓の撲滅、福祉や教育の普及、気候変動対策など17の世界共通の目標を掲げている。
15年に国連で採択され、閣僚級会合を毎年開き、目標の推進を確認する共同宣言を採択している。
宣言には米国が反対した「世界貿易機関(WTO)のもとで普遍的でルールに基づき、開かれた、透明で、
予測可能で非排他的かつ公平な多国間の貿易体制を推進し続ける」との文章が盛り込まれた。
米国は宣言の採択前にこのWTOに関する文章を削除し、
「貿易は貧困を軽減し、持続可能な開発の推進に貢献することを確認する」とする修正案を提案。
だが、修正案への賛成は米国とイスラエルの2カ国のみで、155カ国の圧倒的多数の反対で却下された。
日本と韓国など3カ国は米国に配慮し棄権した。
トランプ米政権は鉄鋼やアルミニウムへの制裁関税を課すなど保護主義的な政策が際立ち、
WTOのルールを軽視しているとの批判を浴びている。トランプ政権は17年の会合でも同様の文言を巡って反発し、
共同宣言に加わらなかった。
米国はこれまでも国連人権理事会や国連教育科学文化機関(ユネスコ)、
地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を表明している。
グテレス国連事務総長は閉幕にあたる演説で
「多国間主義は我々が直面する複雑で長期的な課題に取り組む唯一の道だ」と述べ、
暗にトランプ政権を批判した。
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33137940Z10C18A7EAF000/