国連で地球温暖化が地域の平和に及ぼす影響をテーマにした公開討論会が開かれ、
紛争やテロを防ぐために水資源の確保や農業技術の向上が急務だという意見で一致しました。

国連の安全保障理事会では11日、地球温暖化が地域の平和と安定に及ぼす影響と対策をテーマにした公開討論会が開かれました。

冒頭、国連のモハメッド副事務総長は、出身国のナイジェリアのイスラム過激派組織ボコハラムについて
「水源になってきたチャド湖の水が枯渇して農業ができなくなり、
失業者が増えたことがボコハラムを生み出す素地になった」と述べて、
水源の管理能力の向上や乾燥に強い農業を支援することで人々の生活基盤と雇用環境を改善することが必要だと主張しました。

また会合に招かれたイラクのジャナビ水資源相も、
この20年で首都バグダッドの気温は1度5分上昇したと指摘したうえで
「過激派組織IS=イスラミックステートが給水施設を狙って破壊してきたことは無視できない」と述べ、
減少する水資源の保護が欠かせないと強調しました。

アメリカのトランプ政権は温暖化対策には消極的とみられていますが、
11日の安保理の公開討論でアメリカを含む参加各国はテロや紛争を防ぐために水の安定供給や農業生産力の向上、
それに子どもたちが過激な思想に走らないよう教育を普及することが急務だという意見で一致しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180712/K10011529601_1807121159_1807121216_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180712/k10011529601000.html