(CNN) 米国で不法移民の親子が引き離されていることに対する抗議デモが30日、全米各地で行われた。

集会や行進は首都ワシントンをはじめ、ニューヨークやシカゴ、
サンフランシスコやロサンゼルスなど多くの都市で実施され、主催者によるとその数は750カ所に上った。

参加者らはトランプ政権に対して、不法入国の大人を全員訴追する「ゼロ寛容政策」をやめ、
親子をただちに再会させ、家族連れの拘束を中止するよう要求した。

ワシントンでは暑さのなか、デモ隊がホワイトハウス前などを行進したが、
トランプ大統領はニュージャージー州のゴルフリゾートに出かけていて留守だった。
トランプ一族が経営する高級ホテルの前では、参加者が一斉に「恥を知れ」の声を上げた。

集会では不法移民の母を持つ12歳の少女が演壇に立ち、
母がいつ強制送還されるかと心配で夜も眠れないと、涙ながらに訴えた。

ジョージア州アトランタの行進には、おりに入れられた人形が登場した。
拘束施設のひとつがある国境近くのテキサス州マッカレンでも集会が開かれた。
ロサンゼルスの集会には、歌手のジョン・レジェンドさんやシェールさんら有名人も駆け付けた。

プラカードには「私たちはみんな移民」「安全を求めることは犯罪ではない」といったスローガンが書かれていた。
与党・共和党員を名乗る参加者の姿もあった。

親子引き離しへの強い反発を受け、トランプ氏は6月20日に引き離しを停止するための大統領令に署名した。

しかし、その後6日間で親と再会した子どもはわずか6人。
現在も2000人以上の子どもたちが親とは別の施設に収容されている。

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CNN
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