東芝は、10年前に参画したアメリカ テキサス州の原子力発電所の建設計画から撤退することを決めました。
海外の原子力事業から撤退を進める方針の一環です。

東芝は、2008年にテキサス州の原発の建設計画に参画し、
2016年から2017年にかけて2つの原発の稼働を目指していました。

しかし、東京電力福島第一原発の事故のあと、
計画を主導するアメリカの電力会社が事業の先行きが不透明だとして建設の着工を見送っていることなどから、
プロジェクトは事実上、凍結された状態となっています。

このため東芝は、今後も採算が合わないとして、31日開いた取締役会でことし末に計画から撤退することを決めました。

撤退に伴って発生する損失は、過去の決算ですでに計上しているということで今年度の業績への影響は少ないとしています。

東芝は、アメリカの原子力事業を手がけていた子会社のウェスチングハウスが巨額の損失を抱える原因となったことから、
海外の原子力事業から撤退する方針を示していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180531/K10011459841_1805311516_1805311518_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180531/k10011459841000.html