米連邦最高裁は4日、
同性婚カップルへのウエディングケーキ販売を拒否した西部コロラド州の洋菓子店を
「同性愛者への差別」として提訴したカップルの訴えを退けた。
洋菓子店は同性婚を認めないキリスト教の信仰に基づき販売を断っており、
最高裁は「信教の自由」を訴える洋菓子店の主張を支持した。

 最高裁判事9人のうち、7人が洋菓子店側の主張に賛同した。
最高裁は同性婚のほか、人種問題や妊娠中絶など米国民の意見が割れる社会問題に判決を下す。
トランプ米大統領が保守派の判事を指名したため、現在は同派が優勢となっている。

 だが、最高裁はオバマ前政権の2015年に同性婚を認める判断を下している。
同性愛などの多様性を積極的に認めるリベラル派の間ではトランプ氏に対する反発が強まりそうだ。

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31368580V00C18A6000000/