人材不足が深刻な日本の介護現場の担い手として期待されているベトナムで、
EPA=経済連携協定に基づいて日本で介護福祉士などを目指す人たちの壮行会が行われました。

ベトナムの首都ハノイで29日に行われた壮行会には、
EPAに基づいて日本で介護福祉士などとして働くことを目指して
日本語の研修を受けていたベトナム人の候補者219人が出席しました。

あいさつした日本大使館の担当者は「仕事をしながら試験の合格を目指すのは簡単ではありませんが、
ぜひ挑戦してください」と激励しました。

EPAに基づく外国人の人材受け入れをめぐっては、
インドネシアとフィリピンからも看護師や介護福祉士の候補者が来日していますが、
4年前から受け入れが始まったベトナムでは、
より高いレベルの日本語能力を事前に身につけることが義務づけられていることもあり、
ことしの介護福祉士の国家試験の合格率は、インドネシアやフィリピンの候補者が4割程度だったのに対し、
ベトナム人は9割を超えています。

日本の介護現場では、2025年に38万人の介護人材が不足すると推計されるなど人手不足が深刻で、
ベトナムからの人材に期待が高まっています。

出席者の1人は「介護の仕事は難しくて大変だと思いますが、毎日やれば慣れると思います。
不安や心配もありますが、日本に行くことを楽しみにしています」と話していました。

関連ソース画像
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180529/K10011457221_1805291856_1805291858_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180529/k10011457221000.html