ローマ(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が同性愛者の男性に、
創造主である神が「あなたをそのようにつくった」との言葉をかけ、性的指向は「問題ではない」と言明したことが分かった。

チリのカトリック聖職者らによる性的虐待問題をめぐり、先月バチカンで法王と面会した虐待被害者の1人、
ホアン・カルロス・クルーズさんが、CNNとのインタビューで語った。

クルーズさんは法王と3日間にわたって面会した。
この中で自身が同性愛者だと告げると、法王は「それは問題ではない。
神はあなたをこのようにつくり、このままのあなたを愛している」「あなたも自分自身を愛しなさい。
人々の言うことを心配してはいけない」と話したという。

同性愛を「客観的な逸脱」と見なすローマ・カトリック教会の立場とは、一線を画した発言といえる。

バチカンの報道官は21日、CNNの取材に対し、「法王の個人的な会話については通常コメントしない」との方針を示した。

クルーズさんを虐待した人物は2011年、バチカンで有罪を言い渡されている。

チリのカトリック教会では性的虐待問題の発覚を受け、34人の司教全員が先週、辞任を申し出た。

CNN
https://www.cnn.co.jp/world/35119558.html