東ティモールで12日、国会議員選挙(一院制、定数65)の投票があった。
昨年7月に実施されたばかりだが、その後の国会は過半数を占める野党の反対で予算など重要法案が通らず、
行政が滞る異常事態に大統領令で解散。1年足らずでの再選挙となった。

 9日まで30日間にわたってあった選挙戦は、
ルオロ大統領率いる与党・東ティモール独立革命戦線(フレテリン)と、野党連合・国会多数派連合(AMP)が、
互いに混乱の責任を押し付け合う形となった。

 引き金は、前回の選挙結果だ。
フレテリンが、それまで与党だった「ティモール再建国民評議会」(CNRT)に1票差で辛勝した。
少数与党で昨年9月に内閣を発足させたが、重要ポストを与えられないCNRTなど野党が連合を結成して徹底抗戦。
予算案や5年間の政策計画が、否決されたり、審議されなかったりした。

 こうした政局の打開を狙ってルオロ氏は今年1月、議会の解散、再選挙を発表した。
同国ではこの間、非常措置として昨年度予算額の12分の1を毎月、国庫支出している。
ただ、新規事業や役人の出張が制限されるなど停滞が続いている。

 選挙結果は、14日ごろに大勢が判明し、27日までに正式発表される。

画像:東ティモールの首都ディリで12日、国会議員選挙の投票所に並ぶ有権者ら
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180512003075_commL.jpg

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL5D3V4ML5DUHBI013.html