シリアで化学兵器の使用が疑われる攻撃によって多数の死傷者が出たことを受けて、
アメリカのトランプ大統領は、フランスのマクロン大統領に続き、イギリスのメイ首相とも電話で会談し、
合同の軍事行動の可能性も指摘される中、3か国の連携を強化する動きを見せています。

シリアで化学兵器の使用が疑われる攻撃によって多数の死傷者が出たことを受けて、アメリカのトランプ大統領は10日、
イギリスのメイ首相と電話で会談し、「シリアのアサド大統領は人命を軽視している」と非難し、
こうした事態を許さない方針で一致しました。

これに先立ってトランプ大統領はフランスのマクロン大統領とも2度、電話で会談し、
連携して強力な対応を検討していく方針を確認しました。

一方、マクロン大統領は10日、
「アメリカやイギリスなどと戦略的かつ技術的な協議を続け、数日中にわれわれの決断を明らかにする」としたうえで、
軍事攻撃を行う場合については、「あくまでアサド政権の化学兵器の製造拠点が標的になる」と述べ、
限定的な規模になると強調しました。

アメリカのAP通信は、シリアに対し合同の軍事行動がとられる可能性も指摘していて、
米英仏の間で今後の対応をめぐる連携について協議を進めているとみられます。

トランプ政権としては3か国の連携を強化することでシリアのアサド政権の後ろ盾となっている
ロシアをけん制する狙いもありそうです。

関連ソース画像
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180411/K10011398561_1804111140_1804111142_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180411/k10011398561000.html