（ＣＮＮ） １日に１６回の日の出を眺め、無重力状態で浮遊し、宇宙から見た地球の光景を堪能する――。
今からたった４年のうちに、そんな体験がかなうかもしれない。ただし滞在費も９５０万ドル（約１０億円）と天文学的だ。

宇宙初の高級ホテル「オーロラ・ステーション」の構想は、米カリフォルニア州サンノゼで開かれた
「スペース２．０サミット」で、宇宙技術開発の新興企業、米オライオン・スパンが５日に発表した。

モジュール式の宇宙ステーションに一度に滞在できるのは、乗員２人を含む６人のみ。
１２日間の宇宙旅行ツアーを企画して、２０２２年から宿泊客を受け入れる計画だ。

「我々は、誰もが宇宙へ行けるようにすることを目指す」。
オライオン・スパン創業者のフランク・バンガー最高経営責任者（ＣＥＯ）はそう語る。
ステーションは打ち上げ後すぐに営業を開始する予定で、料金は「これまでなかった水準にまで引き下げる」という。

事前準備のための訓練は、通常２年間かかっていたところを３カ月に短縮し、料金も「ごくわずか」に抑えるとした。

ステーションは地球のおよそ３２０キロ上空を飛行して、９０分で地球の周りを１周する。
このため日の出と日の入りが２４時間に１６回前後観測できるという。

宿泊客は、野菜などを育てる実験にも参加でき、収穫品はお土産として持ち帰ることもできる。
地球に残る家族とは、高速無線インターネット経由で通信でき、地球に帰還した際は英雄として出迎えを受ける。

ホテル内は無重力を利用して自由に浮遊することが可能。窓からは北極と南極のオーロラも観測できる。

申し込みの受け付けは既に始まっている。予約金の８万ドル（約８５０万円）は、
もし９５０万ドルを調達できなくても、全額を返金する方針だという。

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ＣＮＮ
https://www.cnn.co.jp/travel/35117429.html